紅茶とトマト

そんなわけねぇだろ……！これ以上お前と離れるのが怖い……。じゃあもっと、…もっとわがままだけど……愛してくれ……アントーニョ…好きなんだ、お前が

…ほんま？まだ、好きでいてええの？俺の事好きでいてくれるん？

ごめん。もう、待つのも疲れたわ。
きっと嫌われたんやろな。…今までほんまありがとな。色々あったけど、幸せやった。
これからも元気でな。

……悪い……。
嫌いなわけない、ずっとずっとお前が好きだった。
…お前に、愛してくれって……我儘言って、お前に酷いことを言ったって、また逃げてたんだ……。
あのな、……前に…お前が言ったろ？ずっとこれで楽しいのか、みたいなことを……それからずっとお前につまらない思いをさせてしまっているって……不安になって、お前を怯えさせて、苦しくなって怖くなった。それが本音だ……、お前と喧嘩した時もあって、お前にこれ以上嫌われるのが怖くてお前に嫌われたくなくて……逃げて、逃げて、……悪りぃ、逃げてばっかだ……疲れちまうよな……俺を待つのも……

愛してる、アントーニョ。……我儘な俺を、好きでいてくれてありがとうな……もう、きらいだよな……お前こそ……俺は俺が嫌いだよ。もう

自分で自分を嫌いになったら、アカンよ。
自分をそない責めんといて。

お前と過ごした時間、色々あったけどホンマ楽しかったんやから。
でも俺の我儘で沢山傷付けてしもうたみたいやね。
途中から、なんや…嫌われたんやろな、とか素っ気ない返事に一人不安になったり腹を立てたりしてたわ。
でも、…待つのだけはもう嫌やねん。期限があるなら分かる。漠然と待つのはもう、疲れたから。
お前ももう、逃げる必要あらへんよ。解放したるから。

お前の事、嫌いになれたら良かったんやろうけど…大好きや。今でも。
ほんま、今までありがとな。おおきに。




愛しとったわ、クソ眉毛。

……嫌だな。なんでそんな言い方すんだよ……
嫌いになれよ、もっと言えよ。最低くそ眉毛って。前みてぇに……お前なんか大嫌いって……。
ばか……。でも全部俺が悪りぃ……、お前をこれだけ待たせておいて…そばにいてくれなんて、我儘すぎるか……。
本当にごめんな、俺のせいで……全部。好き、好きすぎて胸が痛い……アントーニョ、…ばかあ

ずるい奴やな、お前。
そんなん俺やってホンマは一緒に居たい。

……は、そうだ……俺はこういう奴なんだよバカ。
…お前といたい、ずっと、お前を失うのってすげぇ怖い……

じゃあ、…好きって言って。
そしたら、そばにいたる。なんて、上からすぎるやろか。

……好き、好きだ。いなくなるなよ……

ん、ならそばにいたるわ。…離さんといてな？

……当たり前だろバカ……、お、お前こそ離れたら後悔するからな！！(指差して

馬鹿やない！何やねん、離れたら呪うってか？(ぎゅう抱き付いて)

あったりめぇだろ……会議の時こっそりお前の椅子だけバズビーズチェアに替えてやる……(目瞑って

お前それ、ホンマに俺の事好きなん？(顔しかめながら頰突き回し)

あぁ、好きだぜ……？んなことされたくなかったら離れなきゃいーだろばあか(そのまま口にキスし

ん、…なんやねん、急に。(恥ずかし気に顔真っ赤にしながら頭叩いて)

っ、は……その割には真っ赤じゃねーか(によによして

ちゃいますー。真っ赤じゃありませーん。(むすりしながらぎゅうぎゅう抱き締めて)

お前トマト症候群じゃねーの？(笑いながら相手の頰トントンと突き