ゴーストバスター 2015-05-10 22:45:45 |
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良かった、綺麗な星空だ。天の川…は此処からじゃ見えないか。
(小振りな笹を生けた花瓶を自室の窓際へ置き、カラカラと窓を開ければ星の散りばめられた夜空を見上げ。雨が降らなかったことに安心しながらソファに腰を下ろすと、テーブルに添えた短冊にじっと視線を注ぎ、思案げな表情で首を捻り。さて、何を書こうか__胸中で呟けば思い浮かぶのはやはり想い人の姿。自然と口許が綻ぶのを感じつつ、気の赴くまま筆を走らせて。『凪さんのメイド姿が見たいです。』そう書き上げたのち満足げな笑みを浮かべるも、煩悩満載すぎて彦星と織姫も苦笑するに違いないと思い至り。うーん、と小さく唸り暫し思考に耽っては、おもむろに短冊を裏返し『夢路には 足も休めず通へども 現にひとめ 見しごとはあらず』と綴って。静かに目蓋を伏せて願いを託し、やがてゆっくり視界を開けば笹の細い枝へと短冊を提げ)
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