桃亜 2015-04-30 21:55:36 |
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書きますよ?良いですね?
学カル
耳攻め!
「赤羽」
不意に後ろから声を掛けられ、咄嗟に振り向く。
するとそこに居たのは、オレンジ色の髪につり目気味の目___、椚ヶ丘中の生徒会長を務める、浅野学秀だった。
『生徒会長サマが何の用?』
皮肉気に放ったその言葉に、生徒会長は気付かなかったみたいだ。
こんなんだから人を見る目がないんだよ。
もう少し人の顔色でも窺ってみろ。
「ああ、それなんだがな。
今から僕の家で勉強しないか?」
予想外の言葉に一瞬驚くも、すぐに余裕を取り戻して言い返す。
『生憎、休日に勉強するほど暇じゃないんだぁ、俺』
これは嘘だけれど、こんな休日にまで浅野と一緒にいる気はさらさらない。
この言葉だけ残して去ろうとすると、肩を掴まれた。
「…待て、理由を言おう。
…僕に解らない問題がある」
余程言いたくなかったのか、肩をぶるぶると震わせる浅野。
その様子に、俺は笑みを浮かべた。
他人から見れば、その笑顔は悪魔と重なって見えたことだろう。
『…いいよ。行く』
からかうためにも、浅野家に向かうことにした。
正直言うと、浅野が解けない問題がどんなものかも気になる。
「…そうか、では行こう」
浅野の後ろについて歩いていく。
そのとき、浅野が静かに、そして妖しげに笑っていたことを俺は知らなかった。
【一旦切ります!(>~<)】
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