…違、うよ。 (寂しそうに吐かれた言葉に、思わず小さく上記が溢れた。例えお前じゃなくても言えなかったさ。言える訳無いだろう。お前と話せて舞い上がってるとか、気遣ってくれた事が嬉しかったなんて、と思いつつ。出口で立ち止まり促してくれる相手の笑みをちらと見て、仕方ないかと上着に袖を通す。少し小さいかと思っていたが普通にぴったりだったので若干驚きを隠せ無いようで。「…着たよ、行こうか。」と相手に述べてみて。