聖川真斗 2015-03-31 23:06:17 |
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い-や、別に。俺は何時もこうだけどね、
(強いて言えば、というか大半、今此奴と話せて居る事が上機嫌の理由なのだが。何やら疑わしいとでも言いたげな相手の空気に、少し弾んでしまっているかもしれない声で上記を返してみて。若干期待はしていたがまあどうせ返答等"俺は疲れているから休む。強いて言うなら茶が飲みたい"とか、"頭に乗るな歩く破廉恥。生憎飲み物は持参しているのでな"とかそう言うものだと思っていた為に、髪の束を割いて入ってくる指だとか体調を気遣う言葉だとか、まだ体温の残っている温かい上着が渡された事だとかに、脳の処理速度が追いつかなかった。払われた手を虚空に浮かせたまま数拍硬直していれば、「あ…嗚呼。」等と間抜けな声抜かしつつ相手に追いつき。「上着…、お前こそ無いと風邪引くだろう?」と、手に掛かったままの上着を羽織れないで居るまま外への出口へと歩いていて。
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