八積 涼尋 2015-03-25 02:25:06 |
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──ありがと。(ソファーを回ってテーブルとの間まで行くと彼が促してくれて、その時の自然の立ち振る舞いで手で隣を指されればそこに静かに腰を落として。面と向かって見ると線は細く、やはり日焼けした感じがない白い肌に、薄暗い場所でも分かるほど明るい髪の毛。ハーフアップの髪型で耳朶から首を伝う箇所の線や優しげな声とは変わって鋭い目つきに気を取られて半口開けてまじまじと見て。彼から名乗られれば覚えるように復唱して 「ケイさん、ね。 僕はすずひろ。好きなように呼んで。 でさ、さっき話してた小説とか読んだとかって、何の話?ケイさん作家さんなの?」 先程までの緊張はどこに消えたのやら、ど直球に自分の知りたいことを彼に質問攻めするように尋ねて。大概執着を見せるこの質問の連発や変なところで積極性を見せることに相手が引いてしまったり冷めてしまったりと失敗を繰り返すが探求心は止められず、気付けば自身の太股の横に手を付いて前のめりになる体勢で彼の返答を待ち。)
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