>お兄ちゃん おにい、ちゃん?……あ、そっか。 (ごん、と鈍い音がした後に兄の部屋から出て来た自分を見て恐る恐る呼びかけ、その様子からしてどうやら入れ替わっているのだと察すれば、相手の額がわずかに赤くなっている事に気付いて慌てて部屋に戻り。すぐに眼鏡を持って戻って来れば申し訳なさそうに差し出して) ――ごめんね。わたし目が悪いから、ないと見えないよね…?