ぬしさん。 2015-03-21 23:43:16 |
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_っ…。
(自分を優先してくれる一言はこれ以上無いくらいに嬉しい物で、そしてむしろ天下五剣である彼からの言葉すら自分には勿体無い物であると思えるが、もしその用事がだったりしたら長谷部辺りに怒らたりしないだろうか、そんな事を想定して。もしそれが正解だった場合は己も共に怒られに行こうかな、なんてぼんやり考えていれば相手に捉えられていた己の手の指先に相手の薄く形の良い唇が触れている事にやっと気付き。自分のをしっかり見据える、夜空に三日月の浮かばせたかのような瞳やその指先に唇に寄せる動作の内の一つ一つが綺麗な物で、驚きや照れ臭さから思わず目を丸くさせながら息を呑み。毎度自分は周りを驚かせる側なのだがどうも相手の前ではそれが上手くいかない、相手と二人のときはむしろこちらが驚いてしまうこともしばしば。そんなこんなで暫し固まっていれば相手の声で我に帰り、ゆるりとした動作で口に弧を描かせ頷けば「嗚呼、行く。」と返事し、己を引いてくれる細く綺麗な手の甲部分にさっきの相手と同様、恭しい動作で唇落として。)
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