桜主 2015-03-21 14:03:20 |
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>琴兎
誰もなにも、俺ァあんたとは知り合いでもなァんでもないからねーィ(たまに髪を揺らす風も心地よい暖かさであればどうせすることもないのだし昼寝でもしようかと目を伏せたところで死角である背中、一本桜の反対側であるつまりは表の町の方から近づく気配に敏感に反応し、黙って聞き耳を立てていたが足元にすり寄っていた猫が興味を映したようにそちらへと駆けていけば相手の方から声がかかってきて、裏側というだけで頭から警戒の色を見せる問いに喉を鳴らしてはおどけるような口調でそう返して「ただの裏の町の一般市民ですけどォ?」ただの、というのは嘘であるが自分の素性をぺらぺらと喋るようなことはせず付け加えると口角を上げて口元に笑みを見せながら体を捻ればひょこりと顔を覗かせて
>日下部
なァーんだよ(伸びてきた手がよじ登ろうとしている猫だけでなく自分の頭にも降りてくればその手を振り払うことこそしないものの、髪を撫ぜられるその感覚は殆ど身に覚えがなく慣れないもので小さく首を捻りながら相手を見遣り。反論というよりは自分も悩ましいことはあるけれどと口籠りながら訴えるような目を向けられてもそれを一瞥するだけで慰めることはなく「今の状態で裏も表もそれなりにァ上手くやってんだしィ、それじゃア駄目なわけ?」境界がはっきりしていることで成り立っている現状をわざわざ変えようとする理由を聴きだすような問いを投げてみて
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