** 適当な時間に ** (ML/BL)

桐生さん＞

いや、…あー、はい。

(疲れ切った眼を頑張って働かせようと、眉間に皺を寄せながら相手の姿を捉えようと見つめる。同じ年ぐらい？いや、若いか？なんてことを考えながら相手を見ていれば、座りますかと尋ねられて視線を背ける。項の方をがりがりと掻けば、上記の様な返事を返して、普段の歩みのペースでソファの方へと向かえば相手の隣にボスッと腰をおろす。相手からより距離を置くようにして上半身を相手とは反対の方向へ反らす。頭の中では、いざ人とばったり出会ったものの、なんて話そうか…と、ぼんやりと考えているようで。あぁ、まずは名前だよな、そうだそうだ、と頭の中で答えがまとまったところで、相手に視線をうつして話そうとするが、口から出てきたのは「名前ー、」という単語のみに省略されている。)