通行人 2015-01-26 14:35:25 |
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>藍くん
怒る?…まあ、吃驚したのは確かだね。最近はあまりないことだから。
(敵意のない人間に対し表情に明確な嫌悪感を表してしまう程幼くも愚かでもない、僅かな変化すらも見逃さぬ優れた観察眼に内心感心を覚え。己に近付いてきた人間に対し少々勘繰りをしてしまう事は"重度危険人物"などという反逆者の地位に堕ちてからの期間も含めて昔からの癖である。困ったように小さく肩を竦めてみせると隣に身体を小さくたたんでいる彼に対しゆったりと組んだ脚を緩慢とした動作で組み直し。唐突な言葉に本を膝の上に置くと腕を組み考えるような仕草のまま「君の言う"強い"がどういう事を意味するのかは分からないけど…、負けるのは好きじゃないかな。」はっきりと肯定や否定を示すことはなく、言葉自体は穏やかであるものの愉しげに唇に弧を描き。)
>三神さん
そんなつもりはないよ。…ただ、俺が跪くなんて想像出来なくてね。
(驚きや困惑、次いで怒りの感情を表情に露わす相手の姿は実に人間らしく。自分のような立場の人間に対して不条理な言葉を吐き捨てる政府の人間の目はまさに"人に非ずもの"を見ているように冷酷でいてなお恐れを含んでいたが、目の前の彼からそれは感じられない。喜や楽といったポジティブなものではないが、感情と共に変わる表情の変化を興味深そうに眺めながらそっと眦を下げ。本心から怒らせるつもりはなかったものの己を映す怒りを帯びた蜜色の瞳と目線を交えながら僅かに首を傾けてみせると「看守さん、さ。…名前、何ていうの?」本を片手に抱き立ち上がると淡く笑みを浮かべ。)
>那霧さん
…ん、何でしょう。
(辺りを興味津々且つ物珍しげに眺める相手の姿から、彼は壁の内側の人間ではない事が濃厚である。少なくとも此処らの地理にはあまり詳しくないようだ。何の気なしに観察していると距離を縮めて声をかけてくるその対象に、普段通りの穏やかな対応を。一度己の背後に視線を向ける目線の動きから、看守の姿に気付く鋭さを持ち合わせている彼は善良な一般市民でないことが窺える。看守の目を遮るように立ち位置を変えると「道にでも迷いました?」相手の素性や能力を探るという意味も込めて、馴れ馴れしい言葉を使うわけにもいかず敬語で問い掛けてみて。)
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