血華録 ~ 失ｯﾀ日ﾄ闘ｲﾉ日々 ~

«世界観»

何時頃からか､此処､神妖町-ｼﾞﾝﾖｳﾁｮｳ-は閉鎖的な町になっていた.
外界とは隔絶された様な古い日本の町並みが印象的な神妖町.
花街や茶屋､甘味屋､小間物屋等全てが幕末にﾀｲﾑｽﾘｯﾌﾟした様な町並み.
人々は皆着物や袴姿､時折着物を改造していた者も居たが.
其れでも異常と容易く口に出来るような古い町並みであった.
でも誰一人変だと口にせず､毎日が賑わっている.
今日も､そして明日も､其れから先もずっと.
神妖町は周囲を木々で..森で囲まれており､外界に出る事は不可能に等しい.
其れ程森が深い..深過ぎる町だった.
然し､何処から商品を仕入れるのか､市井は毎日賑わっていた.
そんな場所が今回の舞台.

«物語»

物語の始まりは10年前に遡る｡
神妖町でも指折りの資産家､一ノ瀬の一族が皆殺しにされた｡
一ノ瀬家は欲深く狡猾で町人に嫌われていたとは云え､惨たらしいものに同情を覚えた者も居たそうだ｡然して､側には人型の紙が2枚､落ちていたという｡
其れを皮切りに次々と辻斬りやら物盗りといった下手人が増え､必ず其処には人型の紙が落ちていたそうだ｡
人々は祟だと恐れ､市井の活気も衰えていった｡
そんなある日､絶世の美女､という言葉が似合いそうな20歳前半程の女性が「神代」の元に現れ､当主にこう､囁いた｡
“下手人を見つけ出したいのですね…?いいでしょう､お手伝いさせて頂きますわ…｡”
其の言葉に頷かなければ､あんな悲劇は起こらなかっただろう｡
今悔いても致し方無い…､意味の無い事だけれど｡

「神代」の当主は美女に言われた通り､4つの一族の人間を1人ずつ､異なる方法で殺めた｡刺殺､撲殺､磔刑､惨殺｡然して､死人の傍らには人型の紙を1枚､血だまりに置く｡誰にも見付からない様に､ひっそりと…｡
其れから直ぐに9歳から16歳の4人の子供が神妖町から姿を消したのである｡

«物語»

4人の子供は別に姿を消した訳では無かった｡
森の中には東西南北､其々に祠が存在する｡
4人は別々の祠に赴き､願った｡私に､闘う力を､資格を､勇気を下さい､と…｡
朱雀､青龍､白虎､玄武は各々に言った｡
“それでは対価を戴く｡良いな?力を使う毎に命も削られる｡お前には其の覚悟が有るか｡”
でも､対価は其れだけではなかった｡ある者は記憶､ある者は感情､ある者は心…等｡神と人の禁忌の契り故に詳しい事は解らないが､4人は確かに“失った”のだ｡
その代わり､仇と闘う為の力も､資格も､勇気も手に入れた｡
本当に其れで良かったのかは神のみぞ知る…否､誰も知らないだろう…｡



其れから11年｡未だ幼かった彼女､彼等は成長した｡
契りを交わした後､何事も無かった様にふらりと戻って来た4人｡
誰が聞いても覚えてない､と口を噤むのみ｡
只管剣の腕を磨いた｡
何時しか四神様の化身､化物退治の為に修行に行っていたと囁かれる様に｡
式神騒動も鳴りを潜め､市井にも活気が戻った矢先､また起きたのだ｡
皆が恐れていた式神騒動が､辻斬りとなって｡
酔漢の様な動作で何処からともなく現れ､斬る｡だが､市井の人々は怯える事はなく､寧ろ強気になっていた｡
だって､四神様の化身が現れたから｡
そんな4人と町人､そして…､黒幕達のお話お話…｡

«登場人物»

「四神様の化身」
四神から力､資格､勇気を戴いた子供達｡戦力は大体同じだが性格や向き不向きにより多少の差が有る｡寿命が段々減っていく代わりに治癒力がとても高い｡

「黒幕」
ﾗｽﾎﾞｽである絶世の美女と其の部下､というか下僕｡戦闘力は大体化身と変わりないか僅かに上｡但し条件により優劣は常時変化する程度｡治癒力も高い｡

「町人」
戦う術を持たない者達｡小間物屋の看板娘だったり団子屋の青年だったり､様々｡

「役人」
警察｡幕末で言うならば新選組｡普通の下手人相手であれば強いが､黒幕の使役する式神人間には傷を付けられない｡四神様の化身から血を戴くと斬れる｡

トピ立てすぎじゃね。同一人物？

何方と重ねているのかはわかりませんが､不快にさせてしまった様ですね､すみません｡ですから放棄(削除依頼は出しますが消してもらえるかはわかりませんので)させて頂きます｡本当にすみませんでした｡私のﾄﾋﾟのせいで下がってしまったﾄﾋﾟの皆様も大変ご迷惑をお掛けしました｡本当にごめんなさい｡