( がちゃり、と玄関の扉を開ければ足早にリビングへと行き暖房のスイッチを入れ。今日は一段と寒い。ぶるぶると身体を小刻みに揺らしながら、着ていたコートを脱いで。_圭介。 ぽつり、彼の名を呟き。二日続けてすれ違いによりまともに話せなかった。今日こそは、話したい。 そんなことを思い乍、ソファに腰を下ろせば扉を見つめて。)