_悪かったわね、気に入っちゃって。 ( 彼の反応に思わず拗ねたような素振りを見せるもそれは照れ隠しからくるもので。素直な自分は、らしくない。首を数回横にぶんぶん、と振れば敢えて冷静を装っては、珈琲を口にして。) _…圭介。 ( 彼からの言葉に暫し黙った侭俯くも、不意に顔を上げれば彼を見つめ、ぼそっと相手の名を口にして。どことなくぎこちない空気が流れるも気にすることなく只ひたすらに視線だけが重なり合って。)