【H×H】笑いが止まんないくらい、【非募】

うん！あ、あとオレンジジュースも飲みたいな
(此方にメニューを確認する相手の言葉に頷きながら飲み物もほしいな、とふと思い付いては上記を。いい？と許可求めるように遠慮がちに視線向け。目の前でメニューを悩む相手を特に何をするでもなく見つめてみたり再び店内を見回してみたりと忙しなく動きつつ、本当に家の外に出て来たんだな、と今更ながら実感していたりして)

…じゃ、オムライスとオレンジジュースとコーラと、あとコレで。
(何やら気兼ねしている様子の相手に"当然だろ？"と視線で応じて見せれば注文待ちの店員に上記告げつつメニューの端、煮込みハンバーグを指差して。注文を繰り返した後厨房へと引き返す店員を見送れば妹へと目を向け。忙しなく視線を移す小動物を思わせる仕草は矢張り微笑ましく、思わず笑い声を洩らして)

へ？何？何で笑うの？
(自身の分と己の分、2人分のメニューを注文してくれた相手ににこりと頬緩めれば、続きとばかりに店内を再び見回して。店の雰囲気をよくするためなのだろう、照明や飾りは統一されていて自身の殺風景な家を思えば大違い。キッチンへと目を向ければこれまた自身の家と比較、その狭さに少々驚いてみたりして。と、不意に聞こえた相手の笑い声。どうやら己が笑いの対象らしいが何故なのか見当もつかず、不思議そうな、それでいてどこかむっとしたような表情で問い掛け)

ごめんごめん、あんまりアルカがきょろきょろするもんだからさ。
(窘める様な口調で上記述べれば「今のアルカ、リスかハムスターみたいだったぜ？」と思ったままを告げて。半ば幽閉されていると言っても過言ではない程の環境であった自宅では絶対に見られなかったであろう光景であり、その事を思えば緩みそうになる口元を押さえて。"こんな他愛もない会話が出来る日々がいつまでも続けば良いのに"なんて考えを持ってみたりするものの、それは叶わないであろう事を心の片隅では理解しており。)

私がリスかハムスター？
うーん…ならお兄ちゃんは猫だね
(目を瞬いて問い返し、ふむ、と少し考える仕草を見せては、自分同様動物に例えるなら…と目の前の兄を観察し。予想以上にあっさりと見つかった例えににっこりと満足げに笑みながら、相手を指差して上記告げ。自分でもぴったりの例えが見つかったと自負しているらしく、うんうん、と数度頷いて。猫は気分屋、同じところに長くはいないもの…兄もきっといつかは自分の元を離れてしまうのだろうと予測しては、急に寂しさが押し寄せてそれを押し殺すため俯いて出された水を飲み)

…猫？オレが？
(相手の返答を聞きふと思い出した、親友の"キルアって猫みたいだよね！"という発言。何故そう例えられるのか自分ではよく理解していない様で、「何でだよ？…よく言われるけどさ」と次いで問い掛け。直後一瞬寂しそうな表情を見せた妹に疑念を抱くも、この状況で何を寂しがる必要があるのかとそんな考えは取り払い。)

うーん…何でって…見た目とか中身とか？
(押し寄せた寂しさを押さえ込み、再び顔上げる頃にはいつもの表情で。どうやら気付かれていないことに内心安堵しつつ、何故だと問う相手の言葉に、視線を宙に漂わせながら答えを探して。相手の猫っ毛も然り気まぐれな性格も然り…考えれば考えるほど猫っぽいところがどんどん頭に浮かび、首を傾げながら上記を答えるもその内容は相手の全てが猫っぽいと言っているようなもので)

ふぅん…？オレにはよく分かんないけど。あっ、ブタくんは勿論ブタだよな！カルトは…アイツの方が猫っぽい気がするんだよなぁ…
(矢張り自身はピンと来ないらしく首を捻って。続けて浮かんだのは目の前の妹以外の兄弟で、上記の通り思い付くままに口に出し。そうしている間に料理を載せたトレーを持った店員がにこやかな所謂営業スマイルを浮かべ此方に歩み寄り、料理をテーブルに並べ『こちら特製オムライス、煮込みハンバーグ、ドリンク二点になります。ご注文は以上で宜しいでしょうか？』と告げれば此方は適当に頷いてみせ、店員が厨房へ戻ると「ほらアルカ、漸く来たぜ！」と笑顔を見せて。)

うーん…じゃあパパはライオン！ママは〜……あ！ほんとだ、おいしそう！
(他の兄弟を動物に例え始めた相手を見て己も真似て両親を動物に例えようと想像力働かせ。父はすんなり浮かび、問題は母。うーん、と唸って悩んでいたが、相手の声で意識は一瞬で運ばれてきた料理へ移り。楽しみにしていたオムライスを前に表情は綻び瞳を輝かせ、最早先程まで母のことを考えていたこと自体忘れ去っているようで。食べてもいい？と一応の許可求めるように期待の眼差しで相手見つめ答えを待ち)

今日はお兄ちゃんの奢りだ、好きなだけ食べていいぞ。
(自身に許可を求めるような視線を向ける相手へ冗談めいた言葉を返し。そう言う間にも空腹感は増し、さて此方も食べるかと運ばれてきた料理に目を向け、片手にフォークもう一方にナイフを取れば早速「いただきまーっす！」と料理を食べようと。)

わーい！お兄ちゃん太っ腹！流石ハンターだね
(ぱん、と手を合わせて目を輝かせては、素直に相手を賞賛して。目の前の料理に嗅覚、視覚共に刺激されては、相手と同様空腹感刺激され、「いただきまーす！」と。フォーク、ナイフを手に、年相応の子どもらしくがっつくようにしながらも家柄のせいで妙にフォークとナイフを使い慣れているような気品も漂わせつつ「おいしー！」と感想述べ)

まぁね。どんどん食べて良いからな、デザートも有るんだからさ。
(未だ食べ始めてから数分程度しか経っていない筈なのにやや気の早い事を呟いて。直後食指を止めると、相手に何故か期待の眼差しを向ければ、目の前の妹が余りに美味しそうに食べるものだからか「…なぁ。アルカのオムライス、一口貰っていいか？」と兄という立場で在りながら図々しくも強請り。)

ん、いいよ？はい、あーん
(デザートも、なんて言われれば、そこは目の前の兄譲りなのだろう、否が応でも期待してしまい。まだ見ぬデザートのことを考えてわくわくしていれば、不意に一口欲しいという相手の言葉が耳に入り。当然とばかりにこくりと頷き、手元のオムライスを一口分スプーンでよそい、恥ずかしげもなく向かいの席に座る相手の口元へと差し出して)

あーん…、……どうやらこの店は当たりだったみたいだな
(躊躇いもなくスプーンを差し出す相手、状況を理解すれば一瞬意外そうに眼を瞬かせるも素直に受け入れオムライスを口へ運んで貰い。数回咀嚼すると存外美味だったのか、自分が頼んだ煮込みハンバーグの味と比較し満足げに頷いて。そして貰っていてばかりでは悪いと思ったのか「欲しければオレのあげるけどさ、食う？」と自らの前に置かれたハンバーグを指差し)

いいの？食べるー！
(相手が当たりだと褒めたということはその辺の店の中でも此処は美味しい部類に入るのだろうと予測しては、半ば必然的に相手のハンバーグの味も気になるというもので。どうしよう？欲しいって言っちゃっていいかな？なんて頭で悩んでいればまるで見透かしたかのような相手の問い掛け。嬉しくて屈託無く笑いながら勿論！とばかりに返事して)

よし、じゃあちょっと待ってろよ…っと。
(腐っても鯛、ゾルディック家出身故かそれなりにテーブルマナーは弁えている様子で。笑顔を見せる妹に此方まで頬を綻ばせそうになりつつ、器用にハンバーグを切り分ければ一切れ分にフォークを突き刺して。するとフォークを持ち直せば相手の口元へと運び、先程自分がして貰った様に「アルカ、あーん」と相手に促して)

あーん……ん、当たりー！
(己のためにハンバーグを切り分けてくれる相手の手元を待ち切れない様子で眺め、いざ差し出されると半ば身を乗り出すようにして大きく口を開けて。ハンバーグが口内に入ったのを確認すればぱくりと口を閉じ、もぐもぐと数回咀嚼しては美味しかったのかへらりと緩い笑み浮かべ、先程の相手の言葉を真似て上記を感想として述べ)

だろ？
(己の意見に賛同する相手を見ればにっと笑みを浮かべて。傍から見ても美味しそうに食べる相手は見ている此方も微笑ましく、つい「まだ食べたかったら言えよ？」なんて告げるも実の所はまた食べさせてやろうかと目論んでいるだけであって。そこでふと、以前親友が何度もデートに行ったことがあると話していたことを思い出し。そして今現在のこの状況はデートにカウントされるのだろうかと一人思案して)

食べたい！お兄ちゃんにもあげるね？
(まだ食べたければ、という相手の言葉に遠慮なく甘えることにしてまた少し身を乗り出して。勿論おいしかったのは事実だが、それ以上に相手に甘えたい気持ちが強くてつい強請ってしまい。加えて貰ってばかりは流石に悪いという遠慮と己も食べさせてあげたいという気持ちが重なって付け加えるように上記を。そんな中、相手が何か考えているような気がして「ん？」と小さく首を傾げ。長く離れていてもそこは大好きな兄のこと。勘は鋭いらしく。)

ん…な、何でもない！
(期待通りの返答に思わず頬を綻ばせそうになるもぐっと堪え、何やら勘付いた様子の相手に悟られまいとなんとかはぐらかして。相手の希望も有ることも相俟って、そうと決まれば早速ハンバーグを切り分けた内の一つを再度フォークに突き刺し。先程と同じ様に妹の口元へと運べば「ほらアルカ、もう一回だ。あーん」と促して)