赤ジャージくんと赤マフラーちゃん、【非募】

！…狡いよ、シンタロー…！
(頬に当たった相手の唇の感触に気付けば思わず瞑っていた目を開き、かああっと真っ赤になると小さな声で告げ。相手の胸倉を両手で掴んで引き寄せれば唇に触れるだけのキスし「…お返しっ」なんて言えば悪戯気な笑み浮かべ)

なっ……そっちがそのつもりならこっちだって！（唇に感じた柔らかい感触に相手からの口づけだということを理解すると顔を真っ赤にするもさらに対抗心が湧き上がり今度はこちらから触れる程度ではなくこのまま舌を彼女の口内へと侵入させようとする。当然経験もなく本による知識ではあるが）

んっ！？まっ、て…シンタロー…！
(相手の舌が入って来ようとしているのに気付けば経験がない為驚いて目を丸くし、必死に声を振り絞ってストップかけようとしつつ唇を開けないように閉じ)

んっ…？（今まさに舌を入れようとしていた時に制止の言葉をかけてくる彼女に訝しげな表情を浮かべつつ一旦彼女から唇を離し）

っは…もう、ビックリしたじゃない。
(唇閉じたまま息も止めてたのか離した相手を見ると息を吐き出し、緊張していた様な表情浮かべ)

そ、それは悪かったけどよ……（しかし仕返しにキスをしてきた彼女にも原因があるためにブツブツと言いつつも先程の続きをしたくなったのかじっと彼女の目と唇を見つめており）

っ…優しく、してくれるならいいよ？
(相手からの視線を感じると顔を徐々に赤く染めていき、無意識に上目遣いでちらりと見れば許可を出し)

い、いいのか？（まさか付き合って間もない自分に激しいキスを許可してくれるとは思わなかったため尋ねつつも顔は少しずつ近づけていき）

いい、よっ…シンタローなら許す、
(赤面しながら消え入りそうな声で答えると、相手の顔が近づいてくる事に気付き目を瞑って)

じゃ……じゃあ（これからすることを想像して彼女につられるように顔を赤く染めれば徐々に顔を近づけていき最終的にはそっと唇を重ね）

ん…
(唇が重なるとこれから初めての深いキスをするという事に緊張して身体が硬直し、目を瞑ったまま受け入れ。相手がどう動くのかと緊張で心拍数がドッと上がり)

んっ…（本で得た知識を全力で思い出しつつ優しく優しくと何度も自分に言い聞かせながら様子見なのかそっと舌を彼女の口内へと侵入させようとし）

っ…んぅ、
(相手の舌が入って来た感触に気付くと恐る恐るだが今度は口を開け、大丈夫大丈夫、と己に言い聞かせつつ緊張解し)

ん……ぁ（初めての感触に変な声が漏れてしまうが今はそれに対する羞恥心よりもキスをしている時間を楽しんでいたく互いの舌を絡ませるように這わせ始め）

んっ、…ふ、
(鼻から抜ける様な声を漏らしながら羞恥と快楽に溺れ、己からも舌を突き出してみつつ涙目で目を開け)

んぁ…っ（こちらもほぼ同時期に目を開けてみると、涙目になっている彼女を見ては優しくできなかっただろうかと思い込んでしまいすぐにやめようと舌を引っ込ませようとし）

っ…！
(苦しくなってきたのか瞳に涙いっぱい溜め、相手の舌が引いていくのに気付くと力が抜けて目を閉じ)

はぁ…はぁ（初めてだと言うのに短い間でも彼にとってはとても長く感じてしまい物足りなさがあったがそれ以上に息苦しさがあったため呼吸を整えていき）

はぁ、は…っ、…シンタロー、大丈夫？
(己は緊張で身体に力が入り息を止めようとしていたのもあるせいか、息切れしそうな程で。己も呼吸を整えると相手の心配をし)

アヤノこそ大丈夫……なのかよ（ぜえぜえと肩で息をしながらも彼女に対する気遣いは忘れずに先ほどの涙を浮かべている彼女を思い出しては「すまん！」と謝罪の言葉を述べ）

うん、なんとか大丈夫っ。…え？あ、謝らなくていいよ！
(相手からの気遣いに感謝しながら頷き、突然謝罪されれば一瞬きょとんとしてしまうも己が涙目だった事を自分のせいだと相手は思ってるんじゃないかと予想すればあわあわとなり)

いや、でもほら……苦しかったんだろ（そうでないと彼女が泣く理由がないため苦しかったのは自分のせいでしかないため完全に先ほどの自分の行為を後悔して始めており）

確かに、ちょっと苦しかったけど…でも、大丈夫！私が上手く呼吸出来なかったのが悪いんだし、
(苦笑い浮かべながら肯定するも、相手のせいではない事を説明しようとし)

そ、そうか…？でもそれだとこれはやめたほうがいいよな（自分にも彼女にもお互いに上手くできなかったことが原因だったため少しだけ安心をするのだがそうなら舌を絡める深いキスはしない方がいいのではないかと思い）

っ…私、次は頑張るから…！…凄く、嬉しかったし
(やめると言い出した相手に寂しくなればぎゅっと相手の服掴んで握り締め、眉下げながら真っ赤な顔で告げると俯き)

い、いやでも無理をするのは……たまにやってれば慣れるよな（一瞬彼女の事を想って反対をしようと考えたのだが、ここまで言うのだから反対はできず自分もやりたいと思っていたので恥ずかしげに俯きながらか細い声で呟き）

そ、そうだねっ！…慣れるよう、頑張る
(こくこくと頷きながらぽつりと言えば視線逸らして、一息つけば立ち上がり「よしっ。…帰ろっか」と微笑み)

そうだな。結構長居しちまった（本来帰る時間よりも大幅にずれてしまったものの、彼女と付き合う事になったのだから問題なく、自分の鞄を片手に立ち上がって歩きだそうとし）

うん、もう暗くなってきちゃったね。
(空を見上げれば夕日が落ちていくのが見え、眉下げながら笑うと己も鞄を持ち歩き出して)

やべえ…家まで送ってくからな（夢中になるがあまりに時間の流れを把握していなかったため暗くなってきたことに気づくと彼女を家まで送ると言い出し恐る恐る彼女の手を握ろうと手を伸ばし）

…え、良いの？ありがとっ、シンタロー
(嬉しそうに反応すれば頬緩め、伸ばしてきた手に気付くとくすっと笑い此方からも手を伸ばして相手の手握り)

まあ……怖いのは不審者よりあいつらだけどな（いなくなってしまったこともあり何処か過保護にも見える三人の男女の姿が頭の中に過ぎり下手すれば背後から……なんてのも考えてしまい背筋に悪寒を感じてしまいビクッと反応をするも彼女の顔を見て「それに少しでも長くアヤノといれるしな」と無意識に屈託のない笑みを彼女に向けてさらっと恥ずかしあセリフを言いのけ）

つぼみ達のこと？…っ、もう、シンタローったら。そんな恥ずかしい事言わないでよ
(ひょこっと相手の顔を覗き込みながら尋ね、急にそんな台詞を言われると頬を赤く染めて相手の背中を軽く叩き)

そうそうあいつら…ってぇ。なにすんだよ（自分の考えた人物達の名が出たため頷くも、いきなり背中を叩かれけげんそうな表情を浮かべ）

そっか。…でも、つぼみ達は怖くないよ？あ、ごめんね！つい…そんな痛かった？
(不思議そうに首傾げながら否定し、相手の表情に気付くとあわあわしつつ謝り)

まあ…そうだな（いくら過保護でも彼氏を有無も言わさずやることはしないであろう。その分泣かした時が命日になりそうだが…そんな戒めを胸に閉じ込めつつ一方で慌てて謝る彼女を見てはおかしそうにククッと笑っており）

でしょ？可愛い妹や弟達だもん。＿ちょ、何で笑うの！？私は心配してるのにーっ
(ふふっと笑いながら頭に三人を思い浮かべて。笑い出した相手を見れば驚き、頬を膨らまして)

アヤノも十分可愛いけどな（頬を膨らましている彼女の顔や態度がとても可愛らしく見えてしまい、笑ってはいけないのは分かっているがクスクス笑ってしまい）

えっ！？わ、私は可愛くないよ！
(あたふたしながらも首を横に振って否定し、いつまでも笑ってる相手見るとむっとした表情で相手の頬つねり←)

そうかー？ 可愛いと思うんだけどなー（そう言い彼女の頰に手を添えようとするのだが、その前に彼女が自分の頬をつねってきたのでこちらもつねり返し）

可愛くないもんっ。…いひゃ、
(つねり返されると更にむすっとした顔になり、一度痛そうに声上げると相手の頬から手離し)

たくっ…そんな所も可愛いよな（これ以上は面倒なことになりそうだったので笑うのと彼女をつねるのをやめると改めて手を恋人繋ぎにして歩き出そうとし）

だから、可愛くないってばー！…っ、
(首を横に振りまくりつつ全否定し、手が恋人繋ぎになれば胸が高鳴って緊張し。一歩ずつ踏み出して歩き)

そんな否定することはねえのにな……てかアヤノが可愛くないと思っても俺はアヤノの事を可愛いと思ってる。それじゃ駄目なのか？（別に自分を可愛いと思えと言っているわけではないのだがこちらも意見を変えるつもりはないため双方が思う通りになればいいのだと恋人繋ぎにしても深い口づけを交わし合った仲なのだからと恥ずかしがる様子もなく）

へっ？あ…う、うん、…ありがとう
(そこまで言われてしまうと言い返す言葉が出ず、苦笑い浮かべながら人差し指で軽く頬掻いて。だが、先程の口づけ思い出すなりボッと真っ赤になって)

ど、どうしたんだ？（可愛いと言われて今更照れたのか。いやそれにしては大げさすぎるような気がしたため身に覚えがないのにいきなり真っ赤になった彼女を見ては慌てた素振りを見せ）

な、なな何でもないよっ！？気にしないで！ね？
(あからさまに動揺した様子で言えば作り笑顔を顔に貼り付け)

いやでも……明らかに様子が（あそこまでのことを見せられて何でもないはさすがにないだろうと思い顔を少しだけ近づけ）

きっ、気の所為だよ！うん。
(こくこくと頷きながら必死に平然装うも、顔近づけられるも再度赤くなりかけ視線逸らし)

そ、そうか…でも無理すんなよ？（あまり深くは尋ねられず引き下がるもののやはり無理はしてほしくはないため心配そうな顔をし）

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