ヌシ 2014-12-26 21:17:49 |
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先生も俺と同じ様な境遇だったんだなァ、と思ってしまいましてね
( 苦笑を溢す相手に両手をぶんぶんと振り、焦った表情を浮かべればへらり、と何時もの笑みを溢して。「...ほら、俺の下の名前“遥”って言うんですよ。小さい頃はまぁ、人よりも幾分か小さくてですね、だからお察しの通り、...色々いじられてましてねぇ。」なんて、ふと遠い目を相手の後ろに向ければ此方も苦笑を溢したりして。勿論今では殆ど名前で呼ばれる事なんて無くなった為と、もうこの歳にもなったので特に思う事もなくなり。「でも比奈、って何かいいですね。ふんわりしてる感じで好きですよ、なんだろう。ひよこみたいで」フフ、と笑いを溢せば内心“比奈チャン、なんてお呼びしたら怒るんだろうなァ、然し一度でもいいから是非、呼んでみたい”なんてふざけた考えが脳内を巡っていて。然し、相手から次がれる言葉に僅か、双眸を開いては「あれれ、“英語の先生”とだけ聞いていたのでね...かっこよくて、というのは比奈先生ぐらいしか見つからないんですがねぇ...」この学校で若くて美丈夫なのは相手ぐらいしかいないのだろう、首を右に傾ければやや難しい表情を浮かべて。__相手の“己の名を覚えていなかった”との言葉には気まずそうに視線を相手からゆっくりと外すも、相手の動作と言葉を見遣れば「嗚呼、そうですね、お引止めしてすみません。飲み物も有り難うございました、また放課後いらっしゃって下さいね。その頃には余裕で乾いていると思いますので、」と椅子から立ち上がれば目礼、出て行くであろう相手の背中を見送って。 )
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