ヌシ 2014-12-26 21:17:49 |
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__いえいえ、
( 礼を述べた相手の言葉に此方も返せば、やや表情を緩める相手に安堵した様に息を付いて。続けられる怪我をした理由を聞けば…嗚呼、なんて気の毒そうに相槌を打って。普段きちっとしてそうな相手には辛い物だろうとふと考えれば、__…勿論ですよ、なんて相手からハンカチを受け取って。…嗚呼、なんてお洒落な物だろう。持ち物一つ一つに気を配っているとしか思いようのない其れを暫し見遣れば、己の持っている物を思い返してみて。__うん、お洒落なものなんて一つも無いな、と思わず小さく笑ってしまえば、其の笑いを隠すかの様に相手に背を向けては洗面台へと歩みを進めて。軽く洗面台を流せば血液は水でしか落ちないので、冷水を張っては其処にお洒落な其れをゆっくりと浸して。水が完全に浸透したら手洗いで汚れを落とそう、と、相手の方へ向き治ればフフ、と小さく笑みを浮かべて。「安心して下さいね、幾ら俺でもあんなオンボロ洗濯機にこんなお洒落なハンカチ入れませんよ。」と洗濯機に近付けば其の上に指を滑らせて。__…嗚呼、掃除しなきゃなァ。なんてのんびりと考えるも指に付いた埃を払えば相手の方戻って。一息付けば思い付いたかのように双眸を開いて「あ、もし俺で良ければ生徒が帰った後にお手伝いに行きましょうか?」丁度ハンカチも乾くと思いますので、と首を傾ければ相手に問い掛けてみて。__相手の事だ。直ぐに掃除を終わらせてしまうかもしれないが、ハンカチを返しに行くのと調度良いと考えて。__俺、生徒が帰ると途端に暇になるので、と肩を竦めれば口角を上げ。厭、会議等もあるのだが直ぐに終わるだろう、明日まで持っていても良いのだが今夜は同期と少し呑む約束をしていて。酔って何処にやったか分らない、なんて御免だ。なるべく今日中に返したいと考えていればそんな事を提案して。)
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