ー、 2014-12-21 15:59:16 |
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そりゃ凛ちゃんよりかは早く死ぬだろ-な-、馬-鹿、無くなったら買えば良いっつうことも覚えてんだ。
( 彼女の注意も笑って飛ばしてしまう程、死というのは考えられない。そりゃあ俺はおっさんだし、彼女より早く死ぬのは目に見えて仕方ない事だろう。流しの蛇口を開いて冷たい冷水で手を洗い溜め息を一つ。そうして何とも可愛いらしいその没収内容にくすくすと悪戯気に頬を緩めてはそんな事を。こんなおっさんだけど一応蓄えも有るし買うなんて簡単なこと。そうしていると聞こえてきた呆れ声に軽快に笑みを浮かべて蛇口の水を止めた。「理想は高く、__まあ好きになったら胸の大きさなんざ関係ねえだろうがなァ、__そうなったら凛ちゃんがおっさんの嫁になってくれるって信じてるから平気。」次いで口を出たのは己の本音。実質前の妻、というのも離婚した苦い思い出がある。__前の妻は己の好みにぴったりで、とかいう訳では無く只単に惹かれた。その性格にだろうか、分からないがまあ結果はこんなこと。そして聞こえてきた声と共に煙草に火を付けて目を細めた。「__そうかそうかあ、ん、ちゃ-んと伝えておく。__もうそんなに大きくなったんだな-。」少し前までランドセルを背負って鷹くん、鷹くん付いてきていたチビがこんなにも大きくなっている。その様子にはやはり少し感慨深いものがあった。ふう、と紫煙を吐き出すと相手の言葉にピクリと眉を上げた。)___ん、おお? おっさん出来る男だら余裕余裕-。
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