提督と帰国子女のティータイム【非募集】

―――別にいいでしょ。どうせ他の子たちもいつものことだとしか思わないからこれくらい（自分なりのアプローチも彼女の態度を見て伝わらなかったのだろうと思い込んでしまいながらもそれを悟られないよういつものように振る舞い）

提督が私にアプローチしてくれるなんて私は嬉しくて死にそうな気分デース(と相手が時分を好いているとは知らなかったために、きっと偶然なんだろうなと思いつつも、嬉しそうに微笑んでいれば恋する乙女のように述べて

それは困る！………あっ（死ぬという言葉。ましてや彼女がとなると敏感に反応をしてしまい柄にもなく焦った表情と必死になった様子を見せてしまうとそれに気づいた途端顔を赤らめ彼女から顔をそむけてしまい）

提督…私のことを心配してくれたデスカっ!?(死ぬという言葉に反応したのを勘づいたのか伊織の顔をキラキラとした目で見れば「提督うっ!!」と大声で述べれば、嬉しそうにぎゅう、と抱き付いて

な、何を言っている。僕はただ貴重な戦力がいなくなることが心配なだけだ。いや一応金剛自身の心配もしてるけど……（今の反応を認めたくないがためにそっけなく対応をしようとするも本音は隠しきれずに彼女自身の心配もすると伝えると無意識か抱きついてきた彼女を受け入れるように抱き締め）

それはとても嬉しいデース!!(と伊織の言葉を聞けばなんて幸せなんだろうなどと思いつつ、無意識ながらも抱き締めてくれた真一の顔を見つめていれば嬉しそうに抱き付いていて

金剛……そんなに僕が好きなのかな？（抱きついてくる彼女をきちんと受け止めれば、これまでの行為を顧みてみてどこか真剣な表情を浮かべて自分が好きなのかどうか尋ね）

イエス!!私は提督のこと大好きデース!!(と真剣な表情をして尋ねてくれば今までの行為で気付いてくれなかったのかな？と思いつつ首をかしげればニコッと笑い、上記の言葉を述べて

そう……この際言うと、僕も金剛が大好きだよ。あ、異性とかそういうのではなくてね（あまり嘘は好きじゃないのだが、今は伝えるべきなのだろうかと躊躇っている自分がいたのでそういう中途半端な考えの時に自分の気持ちを伝えるべきではないと判断をしあえて異性としてではないが大好きだと伝え）

や、やっぱりそっちデスカ…(大好きと言われれば自分の手と手を合わせて目を輝かせるものの、異性としてではないと言われれば肩を落として苦笑いをしてそう述べるものの顔をあげれば「それでも提督を振り向かせられるよう、頑張りマース!!」と述べて

僕を攻略をするって、沖ノ鳥を攻略する事より困難かもしれないよ？（落ち込ませてしまって嘘をついていることへの罪悪感を覚えつつも慰めるかのように彼女の頭を撫でるのだが口から出ることはいつもの軽口であり）

難しい方がチャレンジのしがいがありマース(と頭を撫でられれば嬉しそうにニコニコと笑うものの、その言葉を聞けば伊織の目をじーと見つめてウインクをすればそんなことを述べて

……まあ、べ、別にいいけど。それよりそろそろクリスマスだね（実はすでに攻略されていますなんて言えずに動揺をするのだがそれを紛らわすかのように突然の話題変更をし）

そう、クリスマスと言えば!!二人が愛を誓う季節ネ!!(と話題を変更されれば首をかしげるものの、クリスマスという単語を聞けば目を輝かせて、自分の頬に自分の手を合わせれば陽気なことを述べて

……まあ、間違ってはないのかもしれないけどさ。クリスマスはカップルで過ごす人もいるし（それぞれの過ごし方や考えはあっても、その発想にだけは辿りついてなかったのでずっこけそうになり「クリスマスは鎮守府でパーティーをするからその予定はなし」と言い）

えぇ…なんだか少し残念ネ(パーティーは喜ばしいものの、その予定はないと断言されれば不機嫌そうな顔になりそう述べるものの、むしろそこで伊織にアピールすれば振り向かせられるのではないかと考えれば不機嫌そうな顔から嬉しそうな顔になり

……少しだけ、少しだけなら金剛のために時間をつくるけど（さすがにないと断言するのは言いすぎたのかもしれないと内心思い、それでも他の人をほっぽり出して彼女との時間を過ごすことは提督としてまずできないので「少しだけ」という言葉を強調しては彼女の様子を探り）

…少しだけでも充分ネ!!(伊織の言葉が信じられなったのか一瞬目を見開いて凝視するものの、ニコッと微笑めば少しだけでも充分と述べれば自分のためにそんな時間を作ってくれた伊織に「センキュー…いや、アリガトウゴザイマース」と御礼をカタコトになりつつもそう言って述べて

……どういたしまして（お礼を言われて嫌な気はしないし、彼女も笑顔でいてくれているのでこちらも嬉しい気分になったのか再び彼女の頭を撫でて無意識のうちに笑みを浮かべており）

ふふっ…(頭を撫でられれば嬉しそうに笑みを溢しながら撫で受けつつ伊織の表情を見れば「提督はスマイルが一番デスネ」となんだか嬉しそうに目を伏せていれば呟くようにそう述べて