風人 2014-11-30 06:00:58 |
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『マドンナ・ヴェルデ』を読むと綺麗におさまるべきところにおさまった感じ。
理恵先生の性格を考えたら相手がたとえ親や赤ん坊でも頑なな姿勢は崩さないように思えたけど、母親であるみどりさんやマリア先生には逆らえない幼さもある。
人が“親になる”ことの行為や意味を問う場面は実によかったと思う。
理恵先生が医師や医者としては優秀と思う。だけどそのために代理出産の正当性を示すために母親や赤ん坊を利用するのは人道的な面からは疑問に思う。
いまの時代の技術は“神の領域”にいとも簡単に踏み入れることができる。理恵先生はそれを行ってしまった側の人。
行わない人も良心的にいるのを考えたら医学に関係なく技術は罪なもの。
また再読したら考えさせられる本と思う。
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