風人 2014-11-30 06:00:58 |
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『アクアマリンの神殿』で委員長を二年努めた日比野という生徒が自ら辞退し代わりに夏美が挙手し立候補。
こういう展開は『桜宮サーガ』にあんがい多い。
『凱旋』の速水先生、『祝祭』の彦根先生などある程度を演出を人物が受け持つ。
日比野という生徒の心情や考えはわかりにくいが二年努めて三年目もとなったら考えることができる人間なら何かしら考えるのが当然。
あたりまえをあたりまえにしてたらそれは堕落を呼ぶことになり自堕落にも繋がる。
立候補もだが辞退による一石を投じるのは悪いことではない。
学校やクラスなどはちいさな社会。
そこで目立つもよし頭いい人イケメンや美人な子など目立つ生徒もいればまたその逆もいる。
田口先生は『ひかりの剣』やバブル三部作時代においては本当目立ってない。端役もいいところ。
あくまで親友である速水先生や島津先生が気にかける程度。
『輝天炎上』における天馬くんも冷泉深雪の目に止まらなければ“真面目(も備えた)なふりしてる落第生”のまま一生徒であったと思われる。
だけど佐々木アツシはそれよりさらに下の多感な学生として書かれている。
頭は睡眠学習により良くなってる一面や西野昌孝により鍛えられているものの読む内に彼本来の本質は変わってないようにも感じる。
ハイパーマン・バッカス好きの子どもらしさや面影は少し残しそれが優秀さとはちがう形で表現されている。
女心に鈍感なのは十代なのは理解するが桂菜についてはもう少し顔を向けて欲しかったところ。
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