『螺鈿迷宮』を再読してると、あっさり登場人物のひとりが気づかない間に消えているミステリー。 フッと現れただけなのにすでに物語から消えている。 碧翠院の未知なるこわさ。しかも謎は解けてないからこわさが際立つ。 だけど、一方では東城大と碧翠院の関係も明らかになる。 前半は碧翠院側に感情が揺らぐ気持ちもある。後にすみれが復讐したがる気持ちも理解しないではない。