『沈黙』で由紀さんが愚痴外来を訪れるようになったのはまさに“天の配列”だろう。 『沈黙』は殺人ミステリーでもあるけど一方で医療小説でもある。 由紀さんは亡くなってしまうヒロインではあるけど、彼女は作品内では素直にまっすぐに書かれている “死”に怯える怖がるのは年ごろならあたり前なこと。 『凱旋』の“生・老・病・死”と『沈黙』は表裏一体でつながってるとあらためて実感する