【】 2014-11-28 22:58:47 |
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(問い掛けにきょとんとした後、ふっと噴き出す様に小さく笑えば伏し目がちに)
……嗚呼、そうじゃ。随分分かっとる様じゃあないか。
(何処か悪戯な笑みを浮かべながら自分自身の言葉に何度も頷く。こうやって冗談を言い合っていられる時間が、後どのくらい続くのだろうか。もしかしたら、思っているよりも短いのかも知れない。頷きながらそんな思考が脳内を回れば、一瞬だけ哀しみに表情を歪めてから又笑顔を浮かべるのだ。
予想通りの可愛げな反応を目にすれば、何も、という意味を込めてゆっくりと首を振る。己の手のひらから伝わる彼の温かな体温に、安心できる様な信頼感を感じながら)
…又御前は可愛い事を。
……海かぁ、ええのぅ。
朝はよう起きて、魚捕って食って。そン後はずぅっと海で泳いで。俺と御前さん二人でひっそりと暮らすンじゃあ。
……そんな事が、出来たらええのぅ。
(己の言の葉に配慮するかの様な彼の提案。其のすぐ後に付け足された事に困った様に笑っている。提案には一時は指を折って其処でやってみたい事を数えては居たが____どうせ自分達は一生涯追われ身なのだ。叶う願いが、幾つ有るだろうか。「…雨降る方へ向かおう。彼方は人間もあやかしも少ないからの」こがれていたものを捨て、彼と少しでも長く居られる方を選ぶのだ)
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