清瀬 那智 2014-11-08 14:36:02 |
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....。(リビングのソファ-にて、ぼ-っと天井を見詰めてはため息が溢れる。
部屋着を纏った己の躰を自らぎゅっと抱きしめると、頭には新しく出来た弟の顔が浮かんで。「 いらない 」と呟いては、またため息が溢れた。)
お、おかえりなさい、( 玄関の方から聞こえた弟の声にびくりと肩を揺らす。億劫な声で前記を告げる。何故か身構えてしまう躰。しかし、トントントンと階段を登る足音が聞こえると、安堵の声が溢れて。暫くすると、キッチンからは夕飯の支度を終えた母の声が。「夕飯、出来たから。四季くん呼んできて。」そんなことよく言えたものだ。無言で立ちあがると同時に新しい父の帰宅。伏せ目がちに横を通り過ぎるとリビングから足早に出て。階段を上り弟の部屋へと、遠慮がちにノックをすると「 夕飯出来たみたいです。 」と扉の向こうに居るであろう弟に声を掛ける。)
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