椿じゃ。本来ならば御主から名乗るのが普通じゃが、その忌まわしい札を解いてくれたこと先ずは礼をつかわす故、何なりと言うがよかろう、若造。(聞こえた悪態については今は置いておくとし今し方の事態がなかったかのような澄まし顔で名を告げると薄く唇に笑みを浮かべ、解放された身が軽く脚を崩すよう座り。これでも相手へそれなりに感謝をしており)