文才なんて知らない。*自己満小説

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猫柳  2014-10-31 22:41:03 
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猫柳が、ただただ思いついたものを徒然なるままに書いていくだけのお部屋です。←

小説擬き。飽きたら捨てちゃうかm((
コメント可能です。が、誹謗中傷はお断りです!私のハートはプレパラート以上に脆いので。


最初は此方の方のを書かせていただきます。
私の個人用のお部屋です。遊びに来て下さると嬉しいです*
http://www.saychat.jp/bbs/thread/517636/


それでは暢気に始めますっ

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  • No.38 by 猫柳  2014-12-07 11:59:25 

《8》

「典明!」
「あぁ良かった、無事だったのね!」

消火されていくのを見ながら、ただ呆然と立ち尽くしている花京院の元へ駆け寄る二人の男女。
花京院の両親だった。

「お父さん、お母さん、これって…?」
「お隣さんの主人が煙草の火を消し忘れて眠っちゃったみたいでね、火事になって燃えちゃったらしいの、お母さんたちの家も。」

母親の白くほっそりとした綺麗な手が、花京院の頭を優しく撫でる。
花京院は、物事の考え方等は何処か大人らしいところがあるのだが、実際はまだまだ子供。母親の手から伝わる暖かさと優しさに表情を綻ばせると、嬉しくなりへらりと柔らかな笑顔を浮かべた。
すると先程まで携帯電話で誰かと通話をしていた父親が、母親と花京院の方を向いて微笑みかけた。

「安心しろ典明。家は燃えてなくなってしまったけど、おばあちゃんが家に来なさいと言ってくれている。これからはおばあちゃんの家で暮らせるぞ。」
「まぁ、あなた本当に? 助かったわ!」
「あぁ。…ただ、今からでも出発しないと夜までに到着できない。」

花京院は思い出す。

__待って、明日は承太郎くんと遊ぶんだ。今からなんて行けないよ。

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