猫柳 2014-10-31 22:41:03 |
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不思議な夢を見た。
平凡に毎日を過ごしていると、突然俺の目の前に天使が現れた、そんな夢を。
「…テレビの見すぎかな」
俺は深くは考えなかった。
日常生活の中で何かしら強い印象を受けたものが夢に出てくる、ということはよくあることだ。
俺、平塚海里は、今年の春に大学一年生になった。
高校卒業を機に一人暮らしをし始め、今は少し小さなアパートを借りて住んでいる。
一人で住む分には充分の広さなのだが、日当たりが悪いのが此処の唯一の悪いところ。今日の天気も、窓を開けてみないと解らないのだ。
「やべ、洗濯物干しっぱなしだったわ。雨降ってねぇと良いんだけど…」
天気を確認するべく、ブツブツと呟きながらドアを開ける。
「…あ、人来た、おいお前、僕を助けろ」
「……え?」
外を見ると、ベランダに一人の男が引っかかっていた。
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