ハナミズキ 2014-10-10 16:57:40 |
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結局鈴のみが晩御飯を頂き、夜になり、仕事から帰って来た縫子の旦那さんと対面する。
この旦那、実は流刑場に居た役人だったのだが、あの時鈴は同行をしておらず、和也達の仲間だと言う事を知らないのである。
旦那の母親が事の次第を説明すると
「この間来た若い医者も凄かったが、そんなに凄い医者が何人も居るものなのか?」
今までなら絶対に信じなかったであろう出来事だが、この間和也達の手術を目の前で見ていたこの旦那は、母親の言葉をすんなり信じている。
一夜明けた次の日、点滴の替えを運んできた圭太と遭遇すると
「あっ!貴方様は!!・・・・」
「この間の役人さんじゃないですか。おはようございます」
和やかに挨拶を交わす圭太だった。
「えっ?ええっ?!と言う事は、同じお国の方ですか?」
「そうです。僕の師匠です」
「どうりで・・・・。
私たちは本当に運が良かったとしか言いようがありません。
有難うございます」
そう言うと足早に仕事に向かっていったのであった。
2・3日様子を診ていたが、順調に回復をする兆しが見えていたので、抜糸をする頃にまた来ると言い残し、そのまま車両へと鈴は帰って行った。
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