ハナミズキ 2014-10-10 16:57:40 |
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稼げる場所では稼ぐ。
それもまっとうな商売でだ。
国境なき医師団の本分も忘れず、お金のない貧しい者からは1元も貰わず、それ以外の人からは、その人達に会った金額を徴収しようと言う事だ。
前回の村での滞在中に、色々と薬草を購入して、それをすり潰し、鈴が今まで研究で培ってきた知識をフルに使い、この時代では使われていない薬剤の調合にも成功していた。
それなりの患者には調合した薬剤を、どうしても未来の薬でしか治せない病気以外は、限られた未来の薬を節約する為には仕方がない事であった。
お金の持っている貴族には、即効性のある未来の薬を、高値で売り付ける、と使い分ける事にしたのだった。
この時代の口コミはとても重要なので、良く効く薬があると知れば、貴族なら大金を払っても欲しがるだろう。
今回も、繁華街の中心部に出て来たので、大量の薬草を購入し、車両に戻りその準備を始める。
粉砕機で粉々にした後にすり鉢で擦りおろし、それを乾燥させ、薬草別に容器に収める。
未来の様に、必要な部分だけの組織を摘出するのではなく、全体的な要素として作るのだ。
つまり、頭痛がするなら頭痛薬。咳が出るなら咳止め。
今は用途に合わせて薬が存在するが、中には風邪の諸症状用の薬もある。
その諸症状用の薬を作っていたのだ。
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