ハナミズキ 2014-10-10 16:57:40 |
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今のままでは一文無しなので、仕事をしてお金を得るか、今持っている持ち物を売ってお金に替えるかの2択だ。
仕事とはもちろん医師としての仕事の事で、貴族の診療でもすれば大金が入る事だろう。
売ってお金に替える持ち物と言うのも、未来の物しかないのだが、鈴が子供たちの為に日本から持って来ていた物があった。
それは、折り紙と落書き帳にクレヨンだ。
この時代に折り紙などと言うものは無い。
珍しい物が好きの人なら高値を出してでも買うだろう。
落書き帳にしてもそうだ。
きちんと閉じられ、製本の様になっている紙の束も珍しい物だ。
そして何より、一番高値が付きそうなのが、この色とりどりのクレヨンだろう。
千年前では出せない色が沢山入っているからだ。
このどれかを1つ売るだけで、当面のお金には困らないだろうと、相談の結果売ってみる事にした。
団子1本が3元(30円程)、粥1杯が10元(100円)、食べ物関係だと高くても30元くらいの金額だ。
着物も安い物なら300元で買う事ができ、高い物になると1銀(1万円)以上となる。
それらの物価を考えると、折り紙と落書き帳は5銀、クレヨンは50銀と値を付けてみた。
ボッタクリの様にも見えるが、貴族ならこのくらいの金は持っているだろうと思ったからだ。
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