空は、屋根に格納してあったプロペラを出し、ヘリの様に空を舞うのだ。 いざと言う時には、何処にいても離脱できるようにとの配慮であった。 鈴達の最初の目的地は、朝国の農村地域だ。 そこに取り残されている人々の健康状態を把握する事、及び治療に当たるのが第一目的である。 船が港に着くと、そこは華やかな華国の港町。 隣の国で戦争が起こっているとは思えないほどの賑わいだ。 その港町をすぐさま後にし、二人は朝国へと向かった。