Dr,リン

Dr,リン

ハナミズキ  2014-10-10 16:57:40 
通報
この小説は「俺様、何様?女神様。」の続編になります。
こちらだけ読んでも話は分かるとは思いますが、詳しい馴初め等は下記をご覧になられると良いかと思います。

↓↓↓

何とかなるさ(高校生編)http://www.saychat.jp/bbs/thread/534187/
俺様、何様?女神様。(大学生編)http://www.saychat.jp/bbs/thread/534766/

コメントを投稿する

  • No.119 by ハナミズキ  2014-11-05 23:12:41 


大名行列の如く、大勢の従者を引き連れ、ソウレン一行は出発をした。
その一番後ろから、鈴と和也が乗り込んだ医療車両が後を付いて来る。
何とも奇妙な光景だ。

歩いて移動をする事一週間。
やっと北の領地に辿り着いた。
話しに聞いていた通り、田畑は荒れ果て、人々は死人の様な生気のない顔をしている。

その人々の中を通り抜け、その領地で一番大きな屋敷を持っている、貴族の屋敷に滞在する事になった。
とは言っても、屋敷に滞在できるのは、皇子と貴族の重臣だけである。
他の者は外でテントを張り、その中で寝るのである。

皇子様たちが泊まる屋敷では、何処から持って来たのか、ご馳走が山の様に並べられていた。
それらの前で、重臣や皇子は何の疑問も抱かず食べようとしていた。
その時、鈴の姿が見えない事に気がつき、家臣に鈴を連れてくるように命じる。
しかし、何処を探しても見つからない。
見つからないどころか、2人の乗って来た車も無くなっている。
その事をソウレンに伝えると、ソウレンは慌てて歓迎会を切り上げ、鈴が向かうであろうと思う場所にやって来た。

ソウレンが思った通り、鈴達は倒れている人々の診療をしていた。
診療だけではない。
大きな鍋におかゆを炊き、それをみんなに配っていたのだ。

「そんな所で何をしている」

ソウレンが鈴に声を掛けた。

「見ればわかるでしょ?
 私たちはもてなしを受けに来たわけじゃないの。
 命を救いに来たのよ」

そう言われ、何も言えなくなるソウレンだった。

「・・・・あいつは・・和也はどうした」
「和也なら車で巡回して患者を運んで来るわよ」

2人はきっちりと、自分に与えられている使命を全うしようとしている。
それに比べ自分はどうだ。
目先の甘い言葉に釣られ、ここに来た目的を忘れていた。
ここに来た目的は・・・『鈴と二人きりになり、良い仲になる事』だ!
(おぃ!そこは違うだろ!!)と、突っ込みを入れたいところだが、所詮ソウレンの頭の中は、領民より自分の事の方が大事らしい。

[PR]リアルタイムでチャットするなら老舗で安心チャットのチャベリ!
ニックネーム: 又は匿名を選択:

トリップ:

※任意 半角英数8-16文字 下げ
利用規約 掲示板マナー
※トリップに特定の文字列を入力することで、自分だけのIDが表示されます
※必ず利用規約を熟読し、同意した上でご投稿ください
※顔文字など、全角の漢字・ひらがな・カタカナ含まない文章は投稿できません。
※メールアドレスや電話番号などの個人情報や、メル友の募集、出会い目的の投稿はご遠慮ください

[お勧め]初心者さん向けトピック  [ヒント]友達の作り方  [募集]セイチャットを広めよう

他のトピックを探す:その他のテーマ







トピック検索


【 トピックの作成はこちらから 】

カテゴリ


トピック名


ニックネーム

(ニックネームはリストから選択もできます: )

トピック本文

トリップ:

※任意 半角英数8-16文字

※トリップに特定の文字列を入力することで、自分だけのIDが表示されます
※メールアドレスや電話番号などの個人情報や、メル友の募集、出会い目的の投稿はご遠慮ください
利用規約   掲示板マナー





管理人室


キーワードでトピックを探す
初心者 / 小学生 / 中学生 / 高校生 / 部活 / 音楽 / 恋愛 / 小説 / しりとり / 旧セイチャット・旧セイクラブ

「これらのキーワードで検索した結果に、自分が新しく作ったトピックを表示したい」というご要望がありましたら、管理人まで、自分のトピック名と表示させたいキーワード名をご連絡ください。

最近見たトピック