ハナミズキ 2014-10-01 16:30:45 |
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3回生になった鈴達は、大学祭の打ち上げで居酒屋に来ていた。
人数にして20人程度だったが、皆かなりテンションが上がっていた。
それもそのはずだ。
20人のうち5人は女子で、その中には当然あい姫も居るからだ。
男子はあいの周りに群がり、食べ物やお酒を注ぐのに忙しそうだ。
「あい姫ってお酒が強かったんだね」
「ぇえ?あい、お酒は強くないよぉ」
「あい姫、このから揚げも美味しいから食べてみなよ」
「あい、もうお腹いっぱぁぃ」
あいが体をくねらせる度に胸が揺れる。
男子の視線は、その胸元に集中されていた。
しかし、あいの目的は、この飲み会で和也の隣に座り、もっと親しくなろうと言うのが目的だ。
あわよくば、酔って介抱をしてもらおうと・・。
だが現実は、和也は空いてる席に座ってしまい、その両隣にはすでに座っていた男子が陣取っていた。
近付く機会を狙ってはいたが、他の男子に囲まれ身動きが出来なくなっていたのだ。
一方、鈴と青華は隣同士に座っており、和やかに話していた。
そして逆隣りには圭太が居たのだった。
だいぶお酒の量も進んできた頃、圭太が少し赤い顔をしながら鈴を質問攻めにして来た。
「鈴ちゃんは、どんな食べ物が好き?」
「そうねぇ、ラーメンが好き!」
「俺もラーメン好きぃ~」
圭太は少し酔っている様だ。
そして続けてまた質問をする。
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