ハナミズキ 2014-10-01 16:30:45 |
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「なんか、鈴ちゃんにそう言われると嬉しいな」
圭太は嬉しそうに笑顔で答えた。
そして和也の方をチラッと見ると、ムスッとした不機嫌そうな顔をしている。
ソファーに腰かけていた和也がいきなり立ち上がり、共同リビングを出て自室に行ってしまった。
「和也君、どうしたのかな?」
青華が心配そうに呟いた。
「疲れたんじゃないの?」
そんなたわいもない会話が深夜まで続くのであった。
今日は、内科から回されてきた患者が入院をした。
お腹が時々痛むが、少しすれば治るらしい。
痛む場所からして、その症状は盲腸だと判断をした医師が、念のために入院をさせて検査をする事にした。
やはり盲腸のようだ。
しかし、急を要するものではなく、薬で散らせば収まるだろうと判断をし、点滴をして様子を見る事にしていた。
鈴達4人が帰ろうとした時、ナースコールが鳴り響いた。
「203の鈴木さんが激痛を訴えてるようです」
ナースセンターに担当医が居なく、呼んでくるように言われた。
圭太と青華が、担当医である佐々木先生を呼びに行き、鈴と和也が203号室の鈴木さんの所まで行く。
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