ハナミズキ 2014-10-01 16:30:45 |
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「シャイボーイ、顔が赤いよぉ。熱でもあるんじゃないのぉ?
このリン先生にぃ、見せてごらんなさぁい」
そう言うと、自分のおでこを圭太のおでこにくっ付けた。
驚いた圭太の顔は益々赤くなり、まるでゆでダコの様になってしまった。
「おねちゅは無いみたいでちゅねぇ~」
そう言っている鈴の顔が近い。近すぎる!
その距離15cmと言うところだろう。
その光景に気が付いたみんなの冷やかしが、一斉に始まる。
― ヒュー ヒュー ―
「不純異性交遊は禁止だぞー」
「シャイボーイが発情したか!?」
「お前らできてたのか!?」
などなど。
圭太は驚きのあまり固まったままで動けないでいる。
鈴はと言うと、圭太の肩に寄りかかって今にも寝そうな雰囲気で、目がトロンとしていた。
その時、あいに捕まり、酔った振りをしてしな垂れかかりながら、和也のプライベートを聞き出そうとしているあいに、うんざりしていた和也が急に立ち上がり、鈴の所に行くと、いきなり鈴を圭太から引き離す。
「おぃ。帰るぞ」
「ほぇ?帰りたければ一人で帰ればぁ?」
「バカか?この酔っ払いが。ほら、立て」
「ん~・・・・あれ?・・・・立てないや」
一生懸命立とうとしてはいるが、足に力が入らないようだ。
その様子を見ていた和也が、大きなため息を1つ付くと、背中を鈴に向けて急にしゃがみ込んだ。
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