匿名 2014-09-23 21:35:51 |
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(何時の日だろうか。
…あの人の顔は今でも忘れられない。
あの唖然とした顔が。
”嘘ですよね…?僕達は…友達ですよね…。”
想いが食い違った瞬間、背の冷えを感じ
時計の針を戻してしまいたくなる程後悔は募る。
…スマホの画面は真っ暗の侭で、
もう二度と画面が明るくなる事は無い様な気がして。
…久しぶりに彼とのチャットを開いてみる。
”了解です、では公園待ち合わせにしましょうか!”
”今日は暇ですか?是非遊びましょうよ!”
あの何気無い会話はもう出来ないのだろうか。
”会長、1年の〇〇が──”
…忘れたいのに忘れたくなくて、
こんな見た目をしている自身に恐れず
”彼は俺を見てくれた。”
恋って面倒な物だと呟きを云うと
涙が自然に溢れて来てしまったり。)
『…俺は君が好きだよ。』
(スマホのチャットにそう言い残して、
…すると既読は付いて。
でも、返信が来ることは無くて。
暫くすると家のチャイムが鳴った気がしたので
バタバタと階段を降り、”もしかしたら…彼が”
と思うも姿は見えず。)
そんな訳ねぇよな。
(と、扉を閉めようとするものの
扉の隙間に挟まったメモの様な紙があった。
”お慕い申しております、会長。”
見つめると視界は灰色に染まっていくだけで、
手の甲に落ちた涙はメモに濡れる。)
…何なんだよ、ムカつくよな。
(そう誰かに語る様、独り言を吐いて
扉を閉める。)
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