語り手 2014-09-20 21:39:41 |
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>雪柳
そうか…。ならば俺はあんたの嫌いな部類の人間になるかも知れぬな…。
…自分がしたくて自分の為にしたことが偶々相手の為になるのは偽善になるだろうか。
(世話焼きでお節介な己は恐らく相手の苦手な人間だろうと分析じみた物言いで真面目に言い、フと気になった事をそのまま独り言のようにポツリと続けて。御茶を飲む相手を横目に甘味を断られ、続けて言われた不思議な言葉に微かに眉を寄せ「…あんたは甘味の心が読めるのか?」と相手の言葉をそのまま受け取り真顔で尋ね。
>天霧様
そ、その事に付いてはあまりお触れにならないでください。
(己が取り乱した失態を楽しいと言われ、再び羞恥がぶり返しほんの僅かに顔が火照るが断固顔が赤くなるのは阻止し目を伏せやり過ごそうとして。料理名を聞けば真面目な表情になり「肉じゃがですか。いいですね。…天霧様の好みの味付けが出来るよう努めます」と意気込みつつ頭の中は調味料の分量を既に量り始めており。体調は大丈夫という相手に安堵するのも束の間今まで見たことのない反応で抱きついてくる相手にやや驚き戸惑うも、その様子から虫が苦手なのだと悟れば「大丈夫ですよ」と無意識に子供をあやすように相手の頭を撫でやんわり引き離し。そしてゲジの方を向き屈むと包丁片手に殺気を纏わせ冷たい眼光になればカチャリと刃を音立たせる。が、刺す気は全くなくヒョイッとゲジを摘み上げると窓の外にポイッと放り投げ相手に向き直り「もう居なくなりましたよ」とほんの微かに微笑んで。
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