主 2014-09-12 23:28:08 |
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それは……分かりました、約束ですね。
(小さく微笑み返せば続けようとした言葉を飲み込み、敢えて相手の言葉へと素直に頷いた。少しの間考え込んだような素振りを見せた彼から告げられた真面目な話から楽しい話まで、それらを脳内で少しずつ繋げていけば“魔法使い”に“最終試験”…もしかして私が見てしまったあの出来事は彼にとって大きな、この先の未来を左右すべき事なのでは、という考えが頭を過る。3日間の雨だなんて言うけれどそれは試験に落ちるということも含まれる筈で、つまりあるところでは私が彼の合否にも関わっている…その筈なのに当人はそんなことおくびにも出さずこちらへと微笑みを浮かべているのだ、あぁ…きっと私に余計な気を回さないようにしてくれてるんだな…なんて思うけれどごめんなさい、私は少し厄介なんです、またそんな風にされたらこのままにはできないかな。
でも、ヨウさんはこれからどうなさるんですか?
(既にすっかり冷めた残りのお茶を飲み干せばゆるりと首を傾げて尋ねてみる。多分だけどこの人何の宛もなさそうな、そんな気がするの…女のカン的な…(←)少しお節介かもしれない、けど、もし返答が怪しいものなら、楽しいお話のお礼と関わってしまった責任としてこの世界に馴染むお手伝いの申し出くらいしてもいいのかもしれない、そんなことを思いながら。
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