胡蝶 2014-09-12 22:42:07 |
通報 |
「--…っ!!」これが夢か現なのかも分からない--しかし、栞は確かな恐怖を感じていた。恐ろしさからか、歯はカタカタと音を立て、脚は小刻みに震える。…なのに足の裏が地面に貼り付いたかのように、体が動かなかった。--ああ、まただ。さっきはいっちゃんが助けてくれたけど、もう…ダメ、なのかな…などと、脳の片隅で考える。
怪物がゆっくりと近づいてくる。「っ----!!」喉の奥から悲鳴にならない悲鳴をひりだし、目をギュッと瞑る。
次の瞬間。
栞は目の前の光景を疑った。
トピック検索 |