(助かったんだ…)安堵感がゆっくりと沸いてくる。だが、その次の瞬間「ん、良かっ…」言いかけたイツキの声。腕から手が離れる感触。「いっちゃん?…!?」イツキが倒れた。そこで気付いた。あたりのものには全て影が戻っているのに…イツキにだけ…影がないままだった。