ぬすん 2014-09-02 19:59:17 |
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篝
スリ…リング…(あまり怖いのは得意ではないのだが、このまままた一人になれば暇になってしまうのは目に見えていて。それに遊んだ後に兄の元へと案内してもらえるかもなんて考えると己の肩へ腕を回す相手をちらりと見上げ、更に続けられた言葉に少し焦りを感じれば「…あ、そぶ!俺、もう…暇…飽きた、し。遊ぶの…好き、だ」とニィッと笑えば己の肩を軽く引き寄せた相手に頷いて
桐
だかっ…照れて、ねぇ!…つか、しつこ…い(己の言葉を無視した上に差し出した手を掴まれると一瞬きょとんとなって、尚も顔の事を言わると低い声に小さく肩を竦めるが、ムキになっては口を尖らせていて。少し擽ったげに己の目元をゆっくりとなぞる相手の指の方へ微かに首を傾げて、更に擽り続けられながらも甘い肉になりそうと答える相手にどうやっても美味しくなってしまうのか何て考えるが、口に出そうとしても笑い声が邪魔をして上手く喋れず。ふと相手の手が止まると時折咳き込みながらも息を切らしてはやっと終わったのだと安心していて、しかし不意にポケットから取り出された飴を不思議そうに見つめていれば口元へと当てがわれ、咄嗟に口を閉じては嫌だと言うように相手を見上げるが「…ひぁ…っ!?…んぐっ……うぇ…ひぅーひぅー…ふぅ…っ」横腹を撫で上げられるとつい口を開いてしまい、口の中へと入れられた薄荷飴を口の中で転がせばその独特の味に眉を下げると舌の上に乗せたまま口から出してはスースーすると
由良
苦労……あ、結果的…には…人間も…一緒(相手の口から苦労という言葉が出てくれば確かにそうだなと内心呟いていて、もし狼達とも和解出来れば今度は人間も一緒に暮らしたいという考えが浮かんできて、頬を緩めながら言ってみるとまぁ、夢物語みたいな話しだけどと付け足していて。空を見上げたまま雨が降る前に家へ着けるだろうかと少し不安を抱いていれば家族はいるのかという相手の問いに空から視線を外し、隣の相手へと移せば「…家族は…ユキにぃ……兄さん、だけ。親は…知らねぇ」物心ついた時から兄と二人きりで過ごして居たため、親の顔や名前、そもそも親が居たのかさえも分からず小さく苦笑を浮かべながら答えていて
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