雲 2014-08-18 15:57:06 |
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今日の晩御飯は、珍しく家族全員で食卓を囲んでいた。
そこで私はこんな質問をしてみた。
「もし、お母さんが死んじゃったらどうする?」
私としては、「お母さん死なないで」と言う言葉を期待していたのだったが、返ってきた言葉はこうだった。
まず、娘が開口一番にこう言う。
「ええぇ~!? お母さんが死んだら誰が家事するの!?」
続けて息子が言う。
「梨花だろ? 一応お前も女なんだしさ」
「ちょっとぉ!なんで私なのよ!いつも暇してるのは兄貴でしょ!?」
「俺は色々と忙しいんだよ」
何が忙しいんだか・・・。
毎日部屋に閉じこもってゲームしかしてないくせに。
そう思ったが、もう少し、みんなが私の存在をどう思っているのか、聞いている事にした。
「なら、お父さんがすればいいんじゃない?親だしw」
娘は『今私良い事言った!』と言う様な顔をして、笑いながらそう言った。
すると夫は、「父さんは仕事で忙しいんだからお前たちがやりなさい」と言うのだった。
この三人の会話で、私は全てを悟ったような気がした。
私の存在価値とは、家事全般をこなす『家政婦』だ。
それも無料の・・・。
ご飯を作ってもらって当たり前。
洗濯をしてもらって当たり前。
誰一人からの感謝の言葉さえも貰えない。
認めたくなかった事実を、いま目の前で突き立てられる。
これがみんなの本音だったのだと。
その夜、私は1人布団の中で泣いた。
声を噛み殺し、みんなに悟られないように泣いた。
頼みの夫までが、私の事を家政婦としてしか見ていなかったと言う事が、一番つらかった。
子供たちが独立した後、夫婦二人で過ごす、これからの時間全てが、妻ではなく家政婦扱いになるのかと思うと、悲しくてかまらなかった。
私も、もう直ぐ50歳に手が届こうとしている。
今更離婚をしても、安定した生活を送る様な収入も見込めない。
これからも我慢をして一緒にいなければならないのか。
いったい何処で選択を間違えたのだろうか・・・。
最近そんな事ばかり考えてしまい、自然に涙が零れてくる。
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