【BL】俺とお前、ベストライバル！【弱ペダ】

えっ！あ、むしろ…むしろだな！そのえと…俺が女子だったら惚れてるかもな〜なんて…もしもの話だぞ？！(相手の反応を伺うようにちら、と相手を見て今だ落ち着かない様子で)
まーきーちゃーん暑いー…(後ろから相手に抱きつき腕を伸ばして項垂れ「巻ちゃん、それは褒めているのか！？」バッと顔を上げ巻ちゃんが俺を褒めてくれた！と何を勘違いしたのか付けたし喜んで)
ありがとう巻ちゃん！(ボトルを受け取ると相手の様子に疑問を持ちながらもごく、ごくと喉を鳴らし水分補給して。ハッと我に帰り『もしかしなくてもこれは…か、かんせつき…す…』と心の中で呟けば顔を真っ赤にしてぶっ、と水を吹き出し)

―――…（この耳は都合よく出来ているようで、前後の言葉など届くことなく重要な部分だけが頭を反響し。「…、惚れるのか？」紅潮を隠しきれないながら、小さく問いかけ）
ひっつくからっショー…（まんざらでもないが態度だけは鬱陶しいと言わんばかりに相手の額へ弱々しいチョップ。喜々とした解釈に目を白黒させつつ「あとポジティブすぎっショ」最早おどろくしかない様子）
っちょォ！何すんッ……（噴き出された水が顔面に直撃。文句を垂れようとしたが、相手が手に持つボトルを見た瞬間、それが何たるかを思い出したのか同様に真っ赤に）

き、今日は本当に暑いな！ワハハ…ハ…(誤魔化すかのように笑うも相手の反応を見て引かれた、と勘違いし頭の中がどんどんネガティブ思考に変わっていき。「巻ちゃんは…優しいから、なんだかんだ言って俺を見ていてくれるから…その、」かあ、と耳まで紅潮させてもう一歩先に踏み出せないまま俯き)
うひゃ！巻ちゃん…俺の大事な顔に傷でもついたらどうしてくれるんだ！！だいたいなぁ…！(キャンキャンと犬のように口うるさく説教が始まり「何事でもポジティブが1番だ！」また褒めてくれた、と誤った解釈をし嬉しそうに微笑み)
ま、ままま巻ちゃん！！すまない…今拭くから、(申し訳なさそうにハンカチを取り出すと「屈んでくれ！」と指示し間接キスのことは考えないように平常心を保とうとして)

…東堂ォ、こっち向けっショ（伸ばした手を一瞬宙で彷徨わせたが、やがて相手の肩を掴むと不器用な調子で呼びかけ。「何、小っ恥ずかしいことスラスラと…」顔を覗き込むまでの勇気は無く、肩を掴んだ手だけが力み）
あ～何も聞こえねえっショ、セミうるせえなー（己の両耳に小指を突っこみ故意に話題を逸らしては「……前から変わんねっショ、お前。呆れるぜ」それなのに、自分の彼に対する感情は変わってしまった。後悔と罪悪感で、無意識に顔を歪ませ）
え、あ…いいっショ自分でやる（しかしながら素直に言うことをきいて屈みつつ、一瞬相手に視線を向けた後すぐ逸らしがちになって）

………。(肩に相手の手が触れるとびく、と驚き素直に相手の言われた通りに顔を上げて。上げられた顔は今にも泣きそうな顔になっていて「巻ちゃんが、巻ちゃんが悪いのだよ…こんなこと言わないはずだったのに、」喋っている途中でじわ、と涙がこみ上げてきて)
まーきーちゃーん？俺の話をちゃんと聞け！！(相手の身体を揺さぶり「…変わってない、か…。巻ちゃん？具合でも悪いのか？」本当に変わっていなかったらこんな思いしなくて済んだのに。ふと相手を見ると苦しそうな表情をしているのに気付いて慌てて顔色を伺い)
だーめだ！巻ちゃんは大人しくしていてくれ。それにしても髪も濡れてしまったな…ごめん(屈んだ相手の顔にずい、と近付き優しく水滴を拭き取ってあげて。相手の顔を見ていると先程のことをじわじわと思い出してきて手が止まり気付けば顔は真っ赤で)

…東、堂。（相手と面と向かえば両の目を大きく驚愕に見開き、肩に入っていた手の力を抜くと「……確認するっショ、いいな。…男同士でも、だ、大丈夫なのか？」色々な言葉が氾濫し、口にしたものは混乱が顕著に現れている内容で）
お、見ろよ東堂ォ。セミ飛んでったっショ（揺さぶられても屈さぬとばかり依然として話題はセミのまま。「んあ？あー…、そうだな。暑くて頭イテエっショ」気遣いがひしひしと感じられ、思わず困った様に苦笑を浮かべ）
う、…何、赤くなってんショ（抗えず目は彼の唇に行き、世話を受けつつも精一杯に誤魔化しとしての問いかけ。かといって、此方も真っ赤な表情は変わらず）

巻ちゃ…(何故か相手の瞳から目が離せずじっと見つめて「男同士とか、そういうのもそうだけど、でもそうじゃなくて…俺は…、巻ちゃんがいい…」最後の方の声は消えそうなくらい小さな声で。けれど力を振り絞り最後まで言い切って相手の服の裾を弱々しく掴み)
巻ちゃーん！俺よりセミの方が大事なのか！？ひどい、ひどいぞ巻ちゃーん…(ぎゅう、と泣きつき今だ身体を揺さぶり。「え…だ、大丈夫なのか？熱…？まさか熱中症？！」青ざめた顔で相手の前髪をかき分け額に手を当てて)
な、んでもないぞ！…巻ちゃんだって顔真っ赤ではないかっ！(相手に自分の顔を見せまい、と手で目隠ししてふう、と一息つき)

…冗談だろ、東堂（相手の瞳の奥、蒼色に見入るようにしながら、掴まれた服裾に肩を引きつらせ。「…そんな都合良い話、あるワケねーっショ」思わぬ相手からの好意に、信じられぬ様子で。しかし、手は引き寄せられるように彼の手へ重ねられ）
セミは良いよな～土ン中でぬくぬく育ってから出てこれて（意識が遠くへ行っているのか相手の頭を意図せず撫でやり「っショ…おま、こういうのは恥ずかしがんねえクセに…」此方が恥ずかしくなってしまうのを悔しく思いながらの発言）
うお、…見せたくねェんだろ、ショ（視界を遮られ束の間の彼の赤面顔を、捨て置けるはずもなく此方の目を覆う相手の手をぎゅ、と掴み上げ）

冗談でこんなこと言えるわけないだろ…馬鹿巻ちゃん…(涙が溢れ出しそうになるのを堪え「お、俺は巻ちゃんが好きだ！！！気持ち悪いって思われても、好きなものは好きなのだ！」相手の手をぎゅ、と握り当たって砕けろ！とやけになり大声で叫んで)
む、俺だって今朝は暖かい布団から出てからここに来たぞ！(セミの話ばかりする相手を見て頬を膨らまし意味のわからないことを口にして。途端に頭を撫でられては気持ち良く目を細め「体調はどう？頭痛いか？」相手の反応に首を傾げるも今だ手を離さず相手を心配そうに見つめて)
う゛…ほ、ほら！拭き終わったぞ！(手を離し顔を見られないようにふい、と相手と反対側を向きうずくまり)

……バカは、お前もだろ（しばらくの沈黙のあと、強がった言葉と裏腹に慎重な調子で口を開き。小さく握り返した手は緊張のあまり汗ばむも「だったら俺だってキメェヤツ、っショ」ぽそり、消え入るように）
そういう話しじゃねェ…ん。何か触り心地良いっショ、お前の髪（やっとこさ意識を此方に戻すと、思いのほか相手の髪の感触が気に入ったのか毛先を指でいじり始め「…別の意味でイテエっショ」どこか鈍感な彼にじれったいとばかり両肩を掴んで、それでも気持ち程度にしか離せず）
お、…オイ。女々しいぜ東堂ォ…（そっぽを向かれて悲しいやらキュンと胸が疼くやらで、何とも言いがたい表情を自分で戸惑いながらも背中をツンツン）

む…！馬鹿ではないな！(ぐす、と鼻を鳴らしいつものノリで言い返し「巻ちゃん…それどういう意味…」一瞬自分の都合のいいように受け取ったが張り詰めた顔で相手の様子を伺い)
まあな！毎日お手入れしているから当たり前だ！(褒められるとふふん、と上機嫌になりもっと触って、と言わんばかりに頭をぐりぐりと相手に当てて「やはり痛いのだな…！痛いの痛いの飛んでけー！」相手の額前でくるくると人差し指を回し)
巻きちゃんが悪い…巻ちゃんが…う゛ー…(唸り声まじりにぶつぶつと。自分の頬に手を当てると熱い…と呟き)

ホラ、わかってねェっショ…（現実味を帯びる毎にこみ上がる歓喜のせいか、震えた声で。続けざまに「…俺も。俺も、お前の事、好きでたまんねえ」俯きがちながらも視線はまっすぐと相手を捉えており）
女子かっショ、どうせ時間かけてンだろォ（その内両手で相手の頭を撫でくり始め、からかい気味の口調。「～…、…もっかいやったら飛ぶかも、ショ」双眸を丸くしてあまりの愛らしさに視線をウロウロ。この目に焼きつけておかねば、ともう一度せがんで）
…しっかり照れてる奴が何言ってんショ（呟きを拾ったのか、喉奥で笑いつつも。何とか此方に向かせようと、背中を指でツツー、となぞったり）

……(相手の放った言葉に目を見開きぽかんと間抜けな顔をして「ま、巻ちゃ……巻ちゃん、すき…っ」涙がぽたりと落ちると子供のように泣きじゃくり)
わははっ、巻ちゃんもうやめ…あ、カチューシャが…(楽しさと嬉しさがこみ上げてきて相手の両腕を掴みふいに頭からカチューシャが落ちて「俺のおまじないが聞いたのだな！いいぞ、何回でもやってやろう！」もう一度同様のことをしてみせて治った？と首傾げ)
うるさいぞ巻ちゃん！うひゃ…？！(ぞわ、と背中に悪寒を感じバッと相手の方を振り向いてしまい)

…泣くなよ、尽八ィ。俺だって泣きそうショ（泣きじゃくる彼の目尻から幾筋も伝う雫を指先で拭い取りつつ、片腕を相手の背に回し抱きしめては）
っショ、…、…東堂ォちょっと思う事あンだけどよォ（両腕を掴まれたまま地面のカチューシャから相手へ視線を移し、前髪のおりた様をまじまじと眺めつつ。「…何か俺、重症っぽいショ」さり気なくポッケから取り出した携帯でさり気なく一枚撮っていた模様）
ヨォシ俺の勝ちィ（はたして何の勝負だったのか。振り向いた相手へ少々悪い笑顔）

巻ちゃん、巻ちゃん…(此方もぎゅう、と力いっぱい両腕を回し抱き締め少し落ち着いてきたのかぐす、ぐすと途切れ途切れに聞こえてきて)
む？どうしたのだ？(掴んでいた腕を片方離し前髪を整え「巻ちゃん、この美しい俺を写真に収めたい気持ちはわかるが…恥ずかしくなってきたから消してくれ…」急に自分がやったことが恥ずかしくなってきたのか片手で顔を抑え)
巻ちゃん！！意地が悪いぞ…！(拗ねたのか頬を膨らまし睨みつけて)

尽八、尽八。…ずっと、前から言えなかった（名を丁寧に紡ぎながら、額と額をコツリと合わせて。相手の頭をなるだけ優しく撫でやりながら）
カチューシャ、あんま気にしてなかったけどよ。してねー方が綺麗めっぽい、ショ（改めて相手をじっくり観察する目で上下見渡しつつ。勿論、していたとしても好きだ。等という言葉は飲み込んで「…ヤだっつったらどうすんショ」チラリ、伺うような視線）
往生際わりィからだろ（膨らんだ頬を潰さぬ程度につつきながらも口端をゆがめ）

巻ちゃん……俺だってずっと前から好きだ！！！巻ちゃん！！！！(相手の名前呼びにじーん、と感動して大声で叫びゴツンと額と額のぶつかる音がして)
きれい……あ、ああ当たり前だろ！！俺はつけてようがつけていまいが美形なのだからな！(綺麗、と言われてはかああ、と顔が熱くなるのがわかって混乱するもそわそわとぎこちない動きで前髪をいじり「…無理矢理にでも消す！」思い切り相手に覆いかぶさり携帯を奪おうとして)
今日の巻ちゃんは意地悪だ！玉虫！鬼！(つつかれた片方の頬を引っ込め今だむす、とふてくされていて)

――ッでっ！おまッ！…、クハ、気合入りすぎっショ（激突した額を押さえ文句を垂れようとはしたが、やがておかしそうに噴きだし、額をグリグリ押しつけて）
…東堂ォ、そういう事言うわりに、なーんか赤くなってねえかァ？（覗きこめば口元にうっすらと確信犯もいいところの笑みを浮かべて問いかけ。「ちょっ、ムリっショ！絶対ェゆずらねっショォ！」意地でも渡さぬと携帯を背後に隠しつつ押し問答）
機嫌直せって、東堂。悪かったっショ（ご機嫌斜めな様子を見ると、どうしたものかと彼の頭を撫でながら）

ははっ、どうしよう…好きな相手が自分のことを好いてくれているというのはこんなにも嬉しいことなのだな(此方もぐりぐりと押し付けると突然目を細め幸せそうな表情をして)
うるさいぞ巻ちゃん！…変な顔(覗き込んできた相手の頬を両手で挟み呟くとぶっ、と吹き出し笑いを堪え「まーきーちゃーん？大人しく渡せ！」相手の膝に跨り背後に隠してある携帯を奪おうと必死になり)
……じゃあ問題に答えられたら機嫌を直そうではないか！問題1.今日は何の日だ！！(頭を撫でられ少し機嫌を直したのかいきなりお馴染みの効果音を口に出し)

…俺の台詞っショ。すげえ安心したし、…結構シアワセ、っショ（途切れがちに自らの心境を吐露すると、抱きしめる力は一等つよく、また表情も柔く）
ふぐ、ふぉーふぉーはなへっひょ（東堂離せっショ、と。頬を両手で挟み込まれればくぐもった声で抗言しつつ、負けじと此方も頬を両手で挟み返して。「お、い！」警鐘としてあげた声も時既に遅し、問答の末に体勢を崩すと床へ倒れるが、咄嗟に相手を抱き寄せ庇う形に）
…わかりやすいヤツ（抑えた笑みをこぼすと、頭を撫で下ろし「誕生日おめでとう、東堂」明確な答えは口にしないものの、照れくさげに口角をあげながら）