「なんて……なんて美しいんだ…」
―――とある王国で開かれたダンスパーティ。
そこで王子の心を射止めた美しき若者。
颯爽と退場してしまうその人の後姿を、昔々の童話と重ねれば、指をパチンと鳴らした王子様。
「あの方を、家までお送りしてください。…あぁ、それと…」
『――――ちゃんと、家の場所は覚えてきてくださいね?』
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王子の運命の人、王子だけのシンデレラ。
シンデレラが平民というだけなら、寛大な国王は許してくれる。それが物語のお約束。
だが、それ以上に大きな二人の壁。
「さぁっ、ガラスの靴を履いてください私のシンデレラッ!!」
「イダダダダダダダ、テメッ、誰がシンデレラだ止めろ馬鹿!!痛ぇって!!おいッ!!!!」
運命の、シンデレラ。
……ただし、シンデレラは【彼女】ではなく、【彼】でした。
脳内お花畑な王子様×可哀そうな平民シンデレラ(募集)
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