迎えに逝きましょう【NL】

【あげです(º∀º)】

んー？俺そんなに変か？
(いままであまり変わっているだとか言われたことがないのでそう評されて意外だとでも言うように瞬きをするが、相手の目を見開いた表情からおそらく相手の正直な気持ちなのだろうと判断し

へえ…案外感覚的なんだな…
まあ死ぬとか生きるとかの論なんて理知的なときの方が珍しいか。
ってことは、その人が使った方法っていうのを探せば生きられるかも知れないんだな？
うーん…どうすれば探せるんだろう、そういうのって。
(頭の中で図書館やインターネットなど、ありったけの調べるツールを思い浮かべるが、延命の術など探そうと思ったら出てくるのは精々が都市伝説、オカルトの類いだろう。本当に探すとなるともっと別の方法が必要なのでは、と思案し

＞世鳴

探そうと思って探せていたら、今まで死期を予告された人間たちがそう簡単に死ぬはずがないでしょう。それだけ私たちの世界で、死期を予告された人間が生き続けたということは常識を覆していたのよ。ずっとずっと前の話なのよ。そんなことあるはずがないわ。きっと何かの間違いだったのかもしれない。もう諦めて残りの人生を楽しんだ方がいいんじゃないかしら。
（他人事だと、自分にとっては関係ないことも同然のシリアにとって、世鳴が死ぬか死なないかは正直どうでもいいことに等しく。それよりも早く次の予告があるかもしれないと、早く終わらないかと思いつつ）

それにしても、貴方随分と無用心よ。
窓をノックされただけで簡単に開けたら駄目じゃない。
（入ってきた当の本人にも関わらず、腕を組みながら踏ん反りかえって）

【あげです(-ω-)】

そうか…まあ、それはそうだよな…。
でも俺は諦めたくないな。ほら、俺って案外この世界とか今の立ち位置とか気に入ってるしさ。
どうせなら生きたいっていうか。
…あ、そうだ。お前ってさ、何だっけ「死期を悟る」？ことしか出来ないのか？
もっとこうトンデモな特殊技能とか無いの？
(心ここに有らず、といった風の相手。すぐに何処かに消えられてしまうのではないだろうかと直感的に感じる。それでは自分の生に関するデータも手掛かりも何一つ無くなってしまうのだ。とりあえずここに繋ぎ止めて置かなくては、と話題を探して問い)

え、えー…？
あのなあ…そこでお前が威張るのは、何か絶対に可笑しい。
(窓を開けることになった原因に何故か堂々と言い放たれて腑に落ちない理不尽に困惑し)

＞世鳴

しか、で悪かったわね。
私たちはバンシーという妖精の一族、死期を悟って涙を流すことしかできないのよ。
トンデモ特殊機能をお求めなら他の妖精たちにお願いして頂戴な。

―――…本当、それしかできないのよ。
(腕は組んだまま、しかし上記を述べると落ちてきた長く黒い髪を耳にかけて。「それしか」できない。まさにその通りの言葉に、今までもがき苦しんできた人間たちの死に顔を思い出して眉を寄せて。どんなに生きることを望んでも、死ぬと宣告された人間は必ず死んでしまう。それがまるで自分たちの所為と思われているような気がして)


(困惑している相手にフンッと鼻を鳴らして)

【あげです(˘ω˘)】

いや、悪いとかじゃないって。
…怒った？ごめん。
偉そうなこと色々言っといてなんだけど、やっぱ余裕ないっぽいわ、俺。
駄目だなー…
(相手の表情にハッとさせられる。同じことを聞くにしたって、せめて言葉くらいは選べただろうに。自分に何だかよく分からない危機が迫っているらしい状況だったとはいえ、言い方に気を配ることすら出来なかった自分の不甲斐なさを後悔して居づらそうにポリポリと頬を掻いては気まずい、とそのまま表しているような顔で詫び。)
他の妖精たち…ってな。そうそう会えるもんでも無いだろーに。
(でもまあ、死ぬのが決まっていて助かろうなんてその程度のお伽噺みたいな話なのかもな、と胸中で自嘲して

ええー…(偉そうな態度を崩さない相手にもう突っ込む言葉も思い浮かばず

――…馬鹿ね、そんなことで怒るわけないでしょう。
それに、自分が死ぬと言われて余裕ある方がどうかしてるわ。
それぐらい戸惑って貰わないと、そもそも困るじゃない。泣いた意味すら無くなるわ。
(気まずそうな表情をしている相手に、頭を軽くパシリと叩いて。それからふよふよと浮いて勝手に部屋の中へ入れば、浮いたまま椅子に腰掛け足を組むような格好をして)

他の妖精たちって、まぁ私も大分無神経なことを言ってしまったけれど。
そもそも死を回避できる妖精がいるかどうか、実際のところ私には分かり兼ねるのよ。
これでも400年近く生きてきたわけだけれど、――…そうね、未だに出会ったことはないかしら。
幸せを運ぶや病気を治すといった妖精は知っているけど、そもそも貴方の死因が分からないんだもの。何か心当たりはないの？
(それから何処から持ち出したのか、空中で手を上げるとそこには一冊の分厚い本が現れ。ページをペラペラと捲りながら上記を述べると、相変わらず態度は偉そうに)

痛って！
んー…そんなもんなのか？
ま、怒って無いんなら良いけどさ。
(大して痛いわけではなかったが、条件反射で声を上げて何となく頭を擦りながら、相手の言葉に相槌て。相手のような立場になったことなど自分には無いが、本人が言うならばそうなのだろうと素直に安堵して。相手が部屋に入ると「え、ちょっ…」と止めようとはしたものの相手の勝手な行動にもそろそろ慣れてきて窓を閉めると相手を追い)
よ、400年…。…さすが妖精、っていうべきなのかな…。
あれ、そうなのか？案外妖精同士って面識とか無いんだな。人種が違うみたいなもんなのかな。
死因…いや、本当に何も分からないな。今まで大した病気も怪我もしないで安心安全で健康第一に暮らして来たからさー。
(相手の問いに返しながら、いきなり出てきた本にそれが人間と違う能力じゃなくて何なんだと思いつつも「ん、何それ？」と覗き込もうと近づいて

これは――…こちらの世界では何て言うのかしら。
簡単に言えば古い古い歴史書だと思ってくれればいいわ、ただし私たちの世界のね。
そもそも言語が違うから貴方には読めないだろうけれど、これには妖精たちの歴史についてが書かれているの。久しぶりに開いたからホコリ臭くて敵わないわ、
(相手に見せるように開きながら、しかしどこかホコリ臭いそれに眉を寄せながらハタハタとホコリを払うように手を振って。続いてページをパラパラめくってみるが、やはり生き還りや死を回避できるような妖精の名前は記されておらず)

―――…ふぅ。にしても、安心安全で健康第一ねぇ。
死ぬとは全く無縁な人生、そうなると死因が予測つかないから対策のしようがないわ。
見たところ自殺願望も無いのでしょう？

歴史書…はあ。
確かに何にも分からないな…。
妖精にも歴史書とか有るんだ？まあ人間よりよっぽど歴史は古そうだけど…
それに書いて無いんじゃ、やっぱり事例が無いのか…それか、
ひた隠しにされてる…とか？
【見たこともない文字が所狭しと並べられているのを見て、顔をしかめると相手が言うようにホコリだらけなのに気付き、少し退けぞってホコリを被らないようにと対策しながらも何か判読する方法は無いのかな、と脳を動かし続けて)

だろ？だから動揺したんだってば。
死因なんか何も無いと思うんだけどな。
自殺…も、考えたこと無いし。

―――…ひた隠し？まさかそんな、有り得ないわ。
これからに残していかないといけない書に、偽りを書いてどうするの。
第一、バンシーの死期予告を回避できる術があるならむしろ書かないといけない筈じゃない。
――けど、もしそれが本当なのだとしたら。…いいえ、まさか。でも、もしもの話よ。
きっとそう簡単にはできない何かなのか、もしくはそれまでに至る工程が至極面倒か。
(歴史書を全てパラパラとめくると、最後にパタンとそれを勢いよく閉じて。髪を耳にかけながら足を組み直し、やはり何かを考えるような動作をしては、眉を寄せて)

まぁでも、人が死ぬ原因なんて何時起こるかなんて想像できないわ。
事故死だって有り得るし、これからの貴方の心境次第でいくらでも変わる。
本人はどれだけ死を望まなくとも、あちらから来てしまうものよ。

分からないよ、そんなの。
何か特殊な…
それこそ精霊の命とかが必要な方法だったとしたら。
それの方法が世に出回ったら猟師に捕られて一種全滅するから隠滅、とかさ。
漫画なんかじゃ良くある話だし…
(前に読んだことのある漫画を思い出しながら。こんなこと実際には無いだろう、とは思いつつも現に今、自分に起こり得ないと思っていたことが起こっている。それなら一応は発言していた方がいいかとダメ元ながら言ってみて)

そうだよな…。
前から漠然とは分かっていたことな気はしていたけど、改めて思い知ったって感じだよ。

―――…なるほど。
貴方の読んでいる漫画は随分と面白い話なのね。
でも残念。そもそも――…世鳴、だったかしら？貴方は普通に私の姿を見ることができるようだけれど、そんな簡単に見えるものじゃないのよ。もちろん全く見えない人もいるし、靄のように見えるって人もいる、もちろん声だけが聞こえる人も。
結論から言うと、完全に見える人はそう簡単にはいないわ。探して捕まえるにしたって、まず見えないとそれを実行にすら移せないじゃない。ってなると、たぶん他の何かがるのかもしれないわ。
(そう言いながら、やはりシリアの身体はふよふよと浮いていて。しかし言葉で発していることと脳内で考えていることは少しだけ違い、否定はしたものの実際その可能性も有り得ないわけではないと思いつつ)

……まぁでも、死をそう簡単に受け入れろっていう方が無理があるのよ。
一週間以内に死ぬと、私たちの予言では必ずそうなの。
だからこの一週間何もなければ、そうね、死ぬことはないんじゃないかしら。

【あげです( ˘ω˘)】

え、そうなのか？
あんまりにも普通に見えてるから、そういう物なのかと思ってた。
シリアが俺にも見えるようにして現れてくれてるんだとばっかり。
でもそうか。それじゃあ確かに捕まえようにも…無理だよな。
どんな権力者が指名手配したって、見えない物が捕まえれるわけないんだから。
他の何かねー…ん。駄目だ。
もー思い付かねえや。
ふーん…でも何で俺には見えるんだろうな？
死期が近付いた人間の第六感…とかだったりして。
(相手の言葉に驚いたものの、そうか自分が変なのかと悟ると目を擦ってみるも目線の高さにはやはり相手が浮いていて。ぱっと思い付きで最後の文を言うも如実に自分の命が掛かっていることを思いだし「笑えない…」と顔をひきつらせ)

なるほどな。
１週間逃げ切ればいい訳だ。
でも何が来るのか分かってないんだから対策の立てようがないんだよなー…

――…笑えない、確かに笑えないかもしれないけれど。
でもそうね、その可能性が一番高いのかもしれないわ。
死期が近づいた人間は私たちの世界、簡単に言うと死の世界と存在が近くなる。
ならばそれに応じて何らかの力が作用されても不思議じゃないわ。
世鳴、なかなか頭が切れるじゃない。
(世鳴の最後の言葉に「ふむ」と考えつつ、しかしその可能性が一番有り得るということを導き出すと、それを考えた世鳴の頭を思わずわしわしと微笑みながら撫で回して)

そうねぇ、何が来るか分からないのよね。
一番有り得るのは事故死か、そう簡単に自分から死を望むような行動にさえ起こさなければ何事もないと思いたいけれど。こればっかりは私たちにも想像がつかないから何とも言えないのよね。

【あげです(ﾟ∀ﾟ)】

【あげです( ˘ω˘)】