主 2014-06-09 21:58:16 |
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九苑/
俺にとって粋な宴と好みの宴は違う。宴に乗じて仕事をせねばならん時は粋に、疲れを癒す時には今のように雅に呑むのが良い。ただ、夜明けまでまどろむのは同じだが。
(疲れを癒す為に訪れた此処は自らにとっては安息の場所で、そこで賑やかな宴など求めてはおらず。ただ夜通しまどろみ朝を迎えたいというのはどの宴においても同じなのだと語れば、注がれた酒を月に掲げて乾杯と笑ってみて。「あぁ。お前の化粧と同じ赤だと思ってな。枯れてしまうと悩んでいたら近くで遊んでいた子供らが栞にしてくれたのよ」揺れる尻尾が視野に入り頬を綻ばせれば相手の手を取り栞を握らせてするりと手を離し)
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