>香月さん …えっ?…あの… (一瞬の出来事に瞬きをしておどけるが状況を考えると納得し気の荒い教師に目をやると「いえ、今此処には私しかおりませんよ…先程中庭から騒がしい音が聞こえたのでそちらではないでしょうか?」と全く知らない演技をした上に嘘までついたが笑顔で違和感なく教師に話している自らの背後では死神のような黒い影がジーッと教師を見つめていて