>十朱 …ああ、誰かと思えば会計さんか。いや、それがさぁ、(己の名前が知られていることに驚きつつ答えようとした矢先、階段を上がり此方へ近付いてくる足音。やば、と顔を顰めてから相手に向かって唇に人差し指をあて『しー』とジェスチャーを送り、目についた貯水タンクに上り身を屈め。ほぼ同時に中年の男性教師が怒り顔で屋上へ現れると一度辺りを見回してから相手に「赤茶髪の問題児が此処へ来なかったか?」と息荒く尋ね)